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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2024/7/17

 子離れならぬ「猫離れ」ができない。毎日寝る前、物置に勝手に行ってしまう聡太くんをひたすらひたすら心配している。人間の親にならなくて本当によかった、と思う。
 でも人間の場合15年とかかかって子離れするわけで、聡太くんはうちの子になってまだ2年ちょっとしか経っていないのだ。人間だったらしゃべるようになって少し経ったくらいではないだろうか。その年で子離れしてしまったら子供がかわいそうだ。
 そして聡太くんが15歳になるとき、聡太くんはもうおじいちゃんなのである。いや「みけちゃん25歳」とか「ももちゃん25歳」みたいな規格外の歳で頑張って生きた猫もいる、しかしそれは規格外に生きているのであって聡太くんもそうなるとは決まっていない。むしろ、みけちゃんはもちろん、ももちゃんも女の子だったので、平成育ちなら忘れない「きんさんぎんさん」のごとき女性ならではの長寿であったと言えるのではなかろうか。
 聡太くんは猫だ。人間に猫かわいがりされるために生まれてきた。猫離れして自由に寝かしてやりたいが、監督していたいという気持ちもある。安全なところにいてくれればそれでいいのだが。

 きのうは恐ろしい猛暑であった。
 聡太くんがなにやらハッハしているので室内の温度計を見たらなんとビックリの30度を超えていた。そりゃ暑いわけだ。外は34度近くあったらしい。
 なので首にタオルにくるんだ保冷剤をまき、エアコンをつけた。うちのエアコンは掃除などやっていないからあまり冷えない。
 昼寝から起きて本を読み終わり、読む本がなくなったので図書館に行って帰ってきたら手がぶるぶるする。もしや熱中症か、と水に氷を入れて飲んだ。
 そのコップをほったらかしにしていたところ、わたしが見ていないところで聡太くんはコップに手を突っ込んだらしい。父氏が止めてくれたそうだ。
 寝る前にも首に保冷剤を巻くべく冷凍庫を開けたところ、「こおりですか!? こおりですね!?」と聡太くんが物置からテッテケテッテケやってきた。聡太くんに違うよ、と言っておいた。
 聡太くんは氷が好きだ。子猫のころからシンク観察学会をやっていた。冷たくて不思議なのであろう。

落ちている。


 Xを見ていたら猫もボタンでおしゃべりできるというカラパイアかなにかの記事が流れてきた。そうなのか、猫もボタンでおしゃべりできるのか。そんな感じで感動した。
 しかし聡太くんにボタンを買い与えても遊ぶだろうか。せいぜいご飯どきに「ごはん」を連打するくらいしか想像できない。
 というか聡太くんはたいへん分かりやすい性格なので、ボタンを押すまでもなくなにをしたいかだいたい分かる。だからボタンを買い与えることはないだろう。
 でも猫と直接、言語を用いて意思疎通ができるというのは楽しそうだ。よその猫ちゃんが楽しんでいるのは楽しそうでよい。いや動画を見たわけではないのだが。
 動物と意思疎通すると言われると、ボタンでしゃべるゴリラに「ハンバーガーは?」と聞いたら「コーラ」と答えたという映像を子供のころ見た。ハンバーガーにはコーラがつきものである。ゴリラはジョークが言えるのだ。ボノボはパックマンで遊べるらしいし、やはり類人猿は賢い。
 でも猫も、言葉にしないだけでもっといろいろなことを哲学的なことを考えているのではないだろうか。「ぼくはかしこいので……」という感じだ。

 父氏が朝からメジャーリーグのオールスターゲームを観ている。楽しそうだ。レッドカーペットで大谷翔平選手がジャケットの裏地にデコピンくん柄の布を使っている様子も放送された。
 デコピンくんの犬種は遺伝性の病気があるらしい。飼うのに覚悟のいる犬種だとも聞いた。デコピンくんが幸せならきっと大谷翔平選手も幸せであろうと思う。

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