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きょうの聡太くん 2024/5/24

 きのう聡太くんは父氏の椅子でいつも通りスヤスヤ寝ていたわけだが、父氏が茶の間に来て相撲を観ようと自分の椅子から聡太くんをどかしたら、聡太くんはわたしの膝にきた。おおかわいいやつ、と思ったら、外でなにやら鳥の鳴き声がして、聡太くんはそれを見にいった。
 しばらく外を眺めて、まあこれは戻ってこないな、と思ったら戻ってきてまた膝の上にどっかりと寝転がった。なんなんだきみは。かわいいぞ。
 聡太くんはときどきこうやって人間に激しく甘えてくる。そのかわりちょっと口を開けるとかゆっくりまばたきするとかいった猫らしい愛情表現の仕草をしないで「あまえさせろ!」とダイレクトアタックしてくるのだ。聡太くんは自分を人間だと思っているのではあるまいか。

 きのう母氏が職場でどら焼きをもらってきた。バターとあんこの挟まったおいしそうなやつだ。それを半分こして食べようとしていたら、聡太くんがものすごい勢いでどらやきを要求し、分けるとき母氏の指についたバターをぺろぺろなめていた。
 そうなのだ、できることなら食べたがるものを全て食べさせてやりたい。バターもゆで卵もツナ缶も焼き魚も鶏肉も、なんでも食べさせてやりたい。
 しかしそれはできない、聡太くんの健康によくないからだ。聡太くんは変なものを食べるとお腹を壊してしまう。せっかくだんだんお腹の調子が持ち直してきたのだ。健康第一である。
 インスタで見かける「みけちゃん25歳」は、歳が歳なので「食べたがるものがあったらなんでも食べさせてあげてください」と言われているらしい。それでよくバターたっぷりのトーストを食べようとしているのだが、聡太くんはまだ2歳だ。なんでも食べていい歳ではない。
 でも食べられるうちに食べさせてあげたいと、たまちゃんの晩年を思い出すときもある。どんなにおいしいものでも「いらな〜い」と拒否されたら意味がない。どうか健康に成長してほしい。

カレンダーが角みたいに映ってる。


 きのう、うっかり夜のおやつのササミをあげるのを忘れてしまった。聡太くんがご機嫌で奥の物置を探検していたからだ。何が楽しいやら、奥の物置にずっといたのだ。暖かかったのもあると思う。
 おやつより楽しいことがあるというのはいいなと思う。でもたぶん廊下で「おやつたべるかー?」と聞いたらトットコトットコ戻ってきたのだろう。
 聡太くんが楽しそうに走り回っているのを見ると、こちらも楽しい気分になる。健康でないと走り回ることはできない。楽しいのは大事だ。
 楽しいのは構わないのだができることなら昆虫もぐもぐはやめてほしい。そしてゴキブリホイホイを仕掛けたのだがさっぱりかからない。やはり段ボールを片付けるほかないのだろう。
 今年もまだまだ絶叫案件をたくさんこしらえるつもりなのではなかろうか。きのうもなにか鳥の羽根のようなものをドツキ回していた。やめなさいよと思う。
 いま、スヤ……と寝ているのは夜に暴れる伏線なのだろうか。猫は薄明薄暮性の生き物だそうなので、明け方や夕方に暴れ回る感じなのだろう。
 きょうはあんまり天気が良くなくて薄ら寒いので、ずっと茶の間にいるのではないか、という気がしている。元気に遊ぶのもお利口にするのもどちらもかわいい。どうしてこんなにかわいいのだろうか。

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