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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/4/21

 きのうは初夏のような陽気だったが、きょうは風が吹いていてそんなに暑くない。いつも通りの春、という感じだ。それで昨晩は暖かかったので、聡太くんはお布団潜入をしなかったらしい。
 聡太くんが我が家に来てすぐのころ、1ヶ月くらい、母氏と交代で毎日茶の間に布団を敷いて寝た。朝になると足をかじって起こしてきた。たまちゃんは顔をちょいちょいしたらしいので、聡太くんはそれよりだいぶアグレッシブに攻めているのだと思う。
 きのうの夜、聡太くんは父氏の安楽椅子にすぽっと収まって寝ていたので、これは静かにしていてくれるだろうか、と茶の間の明かりを消して歯磨きをしていたら茶の間の引き戸を開けて台所にとっとことっとこと走っていってしまった。大人しくお利口にしていようという気持ちがこれっぽっちもない。そこがいいところでもあるのだが。
 猫の、ひとに媚びないところが好きだ。でも人が好きなところが好きだ。そこはたまちゃんも聡太くんもおんなじである。

つい撮っちゃう後頭部。


 グーグルフォトが「どや! お前んちのかわいいネコチャンやで!」とたまちゃんの画像を勧めてくるのだが、古いスマホで撮っているうえにたまちゃんは黒猫なのでお顔がよくわからない写真ばかりで、逆に泣けてしまう。
 黒い塊みたいなたまちゃんはかわいかったなあ、と思う。黒柳徹子だ。
 たまちゃんが年寄りなりに元気だったころ、ツイッターで「犬界の(俳優さんの名前だったがちょっと忘れてしまった)」とかいうタグが流行って、それに便乗して「猫界の黒柳徹子です\あーた/」というのをツイートした記憶がある。
 聡太くんは猫界の藤井聡太先生なのだろうか。若き絶対王者という点では近いかもしれない。しかし藤井聡太先生のように賢いことは何一つ考えていない。頭にあるのはつねにご飯のこととおやつのことだ。そんな、タイトル戦の豪華勝負メシじゃないんだから。
 でも食欲があるのはいいことだ。よく食べよく寝てよく動いてよく出すのが猫の仕事である。難しいことを考えるのは猫の仕事ではない。

「むむ……せんぱいのにおい……」


 いまはいい時代になったなあと思う。スマホをポチポチして、コンビニでコインを機械に入れて番号をポチポチすれば、スマホの写真も一瞬で紙の写真にできる。
 なんでこんなことを考えているのかというと、絵画教室で描く聡太くんの写真をそろそろ決めねばならないからだ。
 最初のころはドールさんをよく描いていた。しかし人物画と同じスキルが必要になるので、もっと描きやすいたまちゃんを描いていたのだが、たまちゃんの写真はこれでおしまいにしよう、と思って聡太くんのガチ子猫時代の絵を前回まで描いていた。もう一枚くらい子猫時代の絵を描きたいなあと思っている。
 子猫時代というのは一瞬で過ぎ去る。ケージに入れたらするりんちょと脱出して、仕方なくキャリーバッグに入れたら暴れすぎて鼻の頭を擦りむいた。しょうがないので交代で食事を食べて廊下であやしていた。あれはとても尊い日々だったと思う。

緑が眩しい。


 もちろんでっかくなったってかわいいものはかわいい。毎日かわいいかわいいと言っている。「でっかくなったねー!」も口癖のように言う。
 たまちゃんの倍くらいありそうな体格をしていて、とても元気に過ごしている。若くて健康というのはこうまで尊いものなのだろうか。
 自分も、子供のころの健康だった日常をもっと大切にしたかった、と思った。でも人生で一番若いのはきょうなのだ、きょうを大切に生きていこうと思う。

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