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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/9/19

 きのう、動物愛護月間だか動物愛護週間だかで、長生きの犬や猫が表彰される様子をテレビのローカルニュースでやっていた。ニュースがなかったのだろう。
 そのニュースで長生きで最年長の犬というのがテレビに映った。オムツをして、もう立っていることも辛いのか2脚並べた椅子の上に寝ていた。だいぶ「よいでない」(秋田弁で「しんどい」「たいへん」の意)感じの犬で、それでも飼い主はとても幸せそうだった。
 猫も最年長が紹介されていたが、そちらは表彰式の会場に本猫は来ていなかった。写真を見るとトラ模様の穏やかそうな顔をした猫だった。
 その番組を見ながら、聡太くんに「お前も25歳くらいまで生きていいんだぞー」と声をかけた。「ふーん」という顔をされた。
 そんでもってきょうXを見ていたら、ペット型ロボットの広告が出ていた。かかりつけの耳鼻科で子供さんのためのスペースで愛想を振りまいていたあいつだ。
 広告にはそのロボットの利点として「悲しいお別れがない」と書いてあった。わたしは「うん?」となった。
 まあペットロスでうつ病になる人だっているわけだし、子供のころ犬猫に死なれてトラウマになっている人もいるわけだし、そんなに悪いことではないだろう……と母氏と話した。
 でも、わたしはハムスターに死なれ、犬に死なれ、謎のイタチに死なれ、たまちゃんに死なれ、それでも聡太くんと暮らしている。これはきっと動物を飼うということが、いつかお別れするとしても幸せの総量のほうが悲しみを上回るからなのだと思っている。
 犬猫の寿命は人間のそれより圧倒的に短い。それは仕方ないことだ。それでも、その命を、かわいいかわいいと慈しんで一緒に暮らすのは幸せなことだ、と、わたしは過去に虹の向こうにいった動物たちに教えられたのだと思う。

「せいかつかん、やばいね!」


 聡太くんの鼻ピクピクであるが、きょうはとりあえずやっていない。元気そうだ。ときどきバババーと走ったりはしているが、まあ概ね元気である。
 思えばたまちゃんは真っ黒だったので、表情が分かりづらく、鼻ピクピクを気にしたことはなかった。ごめんよたまちゃん、と思う。
 たまちゃんは家にいるのが当たり前の子だったし、お腹を壊すこともなかったから、ご飯こそ処方食だったが健康を心配することはあまりなかった。そういう大らかな目で世話をしたから大往生という感じの亡くなりかたをしたのではないだろうか。

かわいい……。


 きのうはあやうく聡太くんのおやつを忘れそうになった。それもこれもバテン・カイトスが名作すぎるからだ。
 まだ最初のダンジョンである月騙しの森をうろついているところなのだが、終盤までの伏線がビッシリと張られていて、なんちゅうストーリーだ……と目がまわる思いだ。
 聡太くんのおやつであるが、このあいだササミを切らして買いに行ったら悲しいことに売っておらず、仕方なく胸肉の薄切りを買ってきて茹でて食べさせている。ひとかけらが多いせいか、きょう聡太くんはお腹ゆる太郎だった。それとも心穏やかサプリメントのせいだろうか。
 最近聡太くんは隙あらばわたしの部屋に入ろうとしてくる。部屋に入ってくると机の裏のいちばん埃っぽいところに入りこんでなかなか出てこない。なるべく入れないように頑張っているのだがなにぶん素早さ値が全然違うのでだいたい負ける。本気でなければかろうじて勝てることもある。
 困ったやつだなあと思いつつも、やっぱり聡太くんは可愛いのであった。

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