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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2022/11/21

 昨日の夜、人間の夕飯にサバの水煮缶が用意された。少ししょっぱいけれど、ちょっとだけ聡太くんにも食べさせた。
 おいしいものを食べるとき聡太くんは三角食べをするのだが、見事に三角食べをしていたらしい。わたしは食器を洗っていたので見られなかったが……。
 生まれて初めて食べるサバ缶はさぞやおいしかったろう。人間の食べ物は味が濃いから食べさせちゃいけないのだが、喜ぶ顔がかわいいからついあげてしまう。
 たまちゃんは人間の食べ物を分けてもらうとぼろっと涙をこぼす子だった。目が悪いので目やにがよく出ていたのだが、涙を拭いてやるとギットリと目やにも取れた。懐かしい思い出だ。
 聡太くんは目やにがほとんど出ないので、涙をぼろぼろ出すことはない。たまちゃんとは違う猫なのだなあと思う。

「なにみてるんじゃおら」


 きょうの人間のおやつはコーヒーゼリーだった。コーヒーフレッシュをかけて食べるやつだ。それを用意しようとしたら危うくコーヒーフレッシュをさらわれそうになった。なので聡太くんをケージに入れた。
 聡太くんはもしかしたら自分を人間だと思っているのかもしれない。きみは猫だから食べられないんだよ、と言ってもよくわからない顔だ。
 食いしん坊というのはどこの猫も同じだと思っていて、食欲がないのは不健康な状態なのだろうと思う。
 聡太くんはずっとストーブの前にいるので、水分補給用の電解質ちゅーるをあげているが、乳酸菌入りのほうが好みらしい。
 しかし聡太くんはどこでちゅーるという言葉を覚えたのか。猫はなぜここまでちゅーるが好きなのか。恐るべしちゅーる。
 ちなみに聡太くんにちゅーるをあげるときは、コマーシャルみたいにパッケージからなめさせるのでなく、器にあけて食べさせている。パッケージからなめさせるとパッケージをガジガジと噛むからだ。ちゅーるの食べ方へたくそ選手権があったら優勝できると思う。たまちゃんもそうだった。
 ただちゅーるは塩分が強いそうなので、そこは気をつけようと思っている。ただの水をぜんぜん飲んでくれないのである……。

 聡太くんの写真をひたすら撮ってしまう。このペースで写真を撮ったらグーグルフォトのストレージがあっという間に埋まると思う。
 毎日似たようなポーズなのだがついカシャカシャ写真を撮っている。たまちゃんがうちに来たころ、わたしはたまちゃんをガラケーで撮ったりしたのだろうか。
 どうもたまちゃんが若いころのことというのは覚えていない。人生がヘドロだったころのことだからだ。
 ガラケーは金属回収ボックスに入れてしまった。たぶんたくさん思い出が入っていたのだと思う。
 でもたまちゃんはずっと心の中にいる。拾ってきたときのボロボロに汚れた姿や、皮膚炎のかさぶたを落としていたこと、おいしいお刺身をよろこんで食べたこと、最後まで生きようと頑張ったこと。
 たまちゃんとの生活は楽しかったし、いま聡太くんと一緒に暮らしているのもすごく楽しい。猫と暮らすのは楽しい。

顔が凶悪である。


 さて、きょうは午後から和裁の教室である。先生は猫を連れてきて教室をやっているという。よその猫の匂いのするわたしはやはりカッされるのだろうか。
 現状、聡太くんのいるところでは危なすぎて裁縫箱を開けられない。どうすれば安全か聞いてこようと思う。

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