見出し画像

きょうの聡太くん 2024/6/20

 きのう、聡太くんが母氏の「推しが使っているのと同じモデル」の電子ピアノに飛び乗ろうと机の上に上がったので、これこれと下ろしたら激しい反撃に遭って腕をズタボロにされた。
 冬ならセーターを着ているので少々噛まれたり引っ掻かれたりしても痛くないのだが、半袖のブラウスを着ていたのでそりゃもう腕がズタズタのボロボロになった。とりあえず流血しなかったので許そうと思うが、これはシャワーを浴びたらしみるのではないだろうか。
 夏になったなあと思う。今年も腕カバーは必要なようだ。まあ聡太くんが元気なのだから少々腕をボロボロにされても気にしない。いや痛いけど。
 それよりイタズラを止めようとして噛まれて思わず「聡ちゃんやめて!」と大声を出したらなぜかわたしが母氏に叱られた。納得がいかない。
 これはもう夏の恒例行事だろう。去年の大河「どうする家康」の阿部寛演じる武田信玄が、敵将の首を首桶を開けて確認しているときに「夏の匂いがするな」と言っていたのと同じくらい夏恒例だと思ったほうがいいのかもしれない。

 まあ子猫のころに比べればぜんっぜんマシだ、このガリガリくんめ。子猫のころはいまより歯も爪も鋭くて、触れるものみな傷つけていた。
 子猫のころにちゃんと噛むのは悪いことだと教えなかったのがよくなかったのだと思う。おそらくきょうだい猫と一緒に育てば、「かまれるといたい」ということを学習したのではあるまいか。我が家にやってきたのはようやくキャットフードを食べられるようになったころだ、もうちょっときょうだいと一緒にいたほうが良かったのではないか。
 まあすべて「もう遅い!!!!」である。腕をボロボロにされながら生きていこうと思う。聡太くんはかわいい、噛むところもかわいい。これだけ噛んで暴れるのだからよその人には任せられない。噛む噛むエヴリバディだ。噛むどんどんだ。
 聡太くんも少しずつ大人しくなっていくのだと信じたいが、果たしてどうなのだろうか。

「ひなたぼっこ、たのしいな……」


 今朝、朝ドラが始まる直前、聡太くんがどこにいるのかわからなくなった。
物置にも階段にもいない……と探して、究極奥義である「おやつの戸棚開け」をやったら現れた。このまま「かくれんぼするとおやつがもらえる」と認知されたらそれはそれで困るのだが、期待に満ちた目をしていたので猫用のかつおぶしをちょっとだけあげた。
 朝ドラを観て涙腺崩壊したあと聡太くんはまたどこかに行ってしまった。探したら堂々と、父氏のいる2階の部屋の窓辺で転がっていた。自由すぎる。
 人間の知らないところに行ってしまうのは猫の習性なのかもしれないが、それにしたってあんまりだ。人間を心配させる、なんて特技を会得しなくていいのである。
 いま聡太くんはキャットタワーもとい神棚の上から人間や窓の外を監視している。楽しいのだろうか。なるべくならいまみたいに人間の目の届くところにいていただきたい。まあそれも、「だんこきょひ!!!!」なのだろうが。
 猫は人間がすぐ探せるところにいたほうがいいのだと人間は思うが、猫としてはかくれんぼがしたいのだろう。猫と和解せよ、猫は見ている、である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?