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きょうの聡太くん 2023/9/23

 たった今、なにやら住宅土地建物調査のひとが現れて聡太くんがしっぽをブワーと膨らませて隠れた。そりゃもうタヌキの如しだった。しま模様なのでどちらかというとアライグマかもしれない。害獣だ。
 どうやら最近、聡太くんは「ぴんぽーんってくるひとにはこわいひともいる」と思い始めたらしく、これなら宗教のおばさんに「あそぼー!」と行くことはないんじゃないかな、と思っている。
 家にいる人間がどんな反応をしたかで、相手がなにものか察知できるらしい。宗教のおばさんが来たら当然こちらは「はよ出ていけ」の対応をとるので、聡太くんも「いやなひとだ」と思うだろう。
 思慮分別が発生したように思えるが、聡太くんはきのう母氏の手に噛みついて流血させた。母氏は聡太くんを「おまえのじーちゃんトーヘンボク!」と罵っていた。それでも母氏の布団に堂々と寝ているのだから猫というのは自由の獣である。
 わたしも興奮した聡太くんに激しく手を噛まれて、手の甲にXの傷を刻まれてしまった。厨二病だ。このままでは闇が覚醒してしまうではないか。

先輩とひなたぼっこ。


 きょうは土曜日なのだが珍しく母氏が休みで、文房具やらおやつやら昼ごはんやらを調達するべくクソデカスーパー縦型の無印良品に行ってきた。
 店内には「改装工事のお知らせ」が貼られており、やはりこのクソ田舎に無印を建てても売れないものもあるんだろうな、と思った。
 田舎なので「改装工事のお知らせ」の看板を見ると縮小にイコールで結びつくのが悲しい。文化果つる地である。
 とてもおいしいので無印のレトルトカレーを制覇したいのだが、それまで無印は存在していてくれるのだろうか。
 で、きょうはお彼岸であるのも相まって、クソデカスーパー縦型は恐ろしく混雑していた。このクソ田舎のどこにこんなに人がいるのだろう、というほどで、みな仏花を買っていた。そしてもうすぐ閉店する菓子屋のテナントにも群がっていた。人混みが苦手なわたしと母氏は、早々に逃げ出していつもの小規模なスーパーに移動したのであった。
 きょうも、出かける間際聡太くんが「にゃあああ〜」と叫んでいた。置いていかれるのが嫌なのだろうか。

「みだしなみはだいじですよ」


 聡太くんが若干モフモフしてきた。去年は子猫の聡太くんが成長するに従ってモフモフになっていったが、今年は大人猫の毛替えなのでたいへん分かりやすい。そして抜け毛がエグい。黒っぽい服はだいたい毛まみれに見える。なんてことだ。
 それからきのう、聡太くんの人格、猫格?の一部が垣間見える行動を見た。
 きのうの人間の夕飯はレトルトのハンバーグであった。レンチンで食べられるアレだ。
 聡太くんがハンバーグに興味を示したので、とりあえずケージに入れたところ、朝快便だったはずなのにどこからかひりだして少量のUNKOをした。抗議の意思表示だったのだろうか。
 最近人間のご飯どきにケージに入れることが減ったので、なにか昔を思い出したのかもしれない。そして昨日むりくり出したせいで今朝のUNKOは少しだったと母氏が言っていた。
 とりあえずお腹はそれなりに健康なようだ。健康が一番である。
 ボール遊びも大好きだし、食べるのはもっと好きだし、聡太くんが毎日楽しそうで嬉しい。
 聡太くんよ幸せであれ、と思う。

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