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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/9/20

 聡太くんは最近あんまり高いところに登りたがらない。それを心配していたら「心配しすぎ」と母氏に言われた。
 でも心配なのだから仕方がない。暴れて走り回るのも治らないし心配になることばっかりだ。
 いまのところ聡太くんは「スヤ……」という顔で寝ている。鼻がぴくぴくする様子もない。おそらく何の問題もなく元気だ。事実、設備充実の動物病院でレントゲンを撮ってもおかしいところはなかった。
 もしかしたら心穏やかサプリメントの効果かもしれない。高いところに登るのはなにか怖いものがあるからではないだろうか。
 それにわたしが知らないだけでケージの上に登ったりしていると母氏は言う。それなら大丈夫だと思うのだが、それにしたって心配である。
 爪を動物病院でバチバチ切られてしまったので、カーテン登りは無理であろう。キャットタワーもとい神棚に登らないのも、爪を切られて踏ん張りがきかないからだろうか。
 心配ばかりしている。たまちゃんが元気だったときみたいに大らかに世話をしたいのに。

「ええ、いけめんですよ」


 それを思えばたまちゃんは高いところにあまり登らなかったな、と思う。カーテン登りとか神棚によじ登るとかそういうことはしなかった。大人しい性格の女の子だったからというのもあるのだと思う。
 聡太くんは「きかね男ワラシ」(秋田弁で「聞かん坊な男の子」の意)である。たぶんスーパーマーケットの中を走り回る人間の子供さんと何ら変わるところはないのであろう。落ち着きなく走り回るのは「そういう子」なのだと思えばいいのかもしれない。
 それに高いところに登りたがらないのは落ち着いてきた、というのもあるかもしれないなあと思う。もうじきチョッキンして1年になるわけだが、チョッキンされたゆえの落ち着きみたいな、そういうものを身につけつつあるのかもしれない。
 チョッキンされたのであれば1日じゅう寝ていてご飯どきに起きてくる感じになるはずなのだ。いままでちょっと元気すぎたのかもしれない。

スヤ……。


 さて、きょうは絵画教室である。きょうはこれから雨の予報だが、今月30日と来月1日の2日間開催される展覧会に向けて重たい額縁をふたつ運ばねばならない。雨が降っていたら諦めて夕方に母氏の車で搬入しようと思う。
 絵画教室の猫さんたちはみんな巨大で丸々と太っている。聡太くんもこんな感じでむちっと大きくなってほしいと毎度思う。
 今年は4年ぶりで絵画教室の展覧会があるわけだが、果たしてわたしは現場に行くだろうか。他の人がどんな作品を描いたのか興味はある。差し入れにお菓子を持っていきたい気持ちもある。しかし場所がいつものクソデカスーパー縦型の催事会場なので、車でないとちょっとしんどい距離である。それに撤収を手伝ったら大河どころでなくなってしまう。
 たまちゃんの絵を展示するのは今回が最後になるのだと思う。もう1枚、聡太くんの子猫時代を描いた絵に「新しい家族」というタイトルをつけて展示するつもりだ。
 これから聡太くんの絵もたくさん描いてあげたい。ただたまちゃんは黒・グレー・焦茶のグラデーションでなんとかなったが、聡太くんは全身のシマシマを描かねばならない。それが結構難しい。
 それから黄色の絵の具を買わねばならないのではと戦々恐々としている。カドミウムイエローは発色がとても綺麗だが値段がやばいのである。聡太くんに黄色いところはないが、背景に花を描くのが好きなので黄色の絵の具がないと困るのである。
 わたしの絵はだいたいが猫と花だ。細かい背景を描いたものはほとんどない。たまちゃんとお花というのをたくさんたくさん描いた。そのうちの1枚を玄関に遺影がわりに飾ってある。
 とりあえずきょうの絵画教室で政治家と中国韓国の悪口大会にならなければいいな……と思っている。

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