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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/5/20

 きのう、テレビがやかましくて嫌になったので、自分の部屋にしばらくいたのだが、だんだん気がおさまって「そろそろ聡ちゃんのおやつの時間だな……」と部屋を出ると、目の前に聡太くんがいてびっくりした。
 こういうことはわりとよくあって、部屋を出るとだいたい目の前に待機している。廊下の戸が閉まっていると「どこにいった〜!!!!」と絶叫していることもある。
 聡太くんが待っていたことが嬉しくて母氏にそれを言ったところ「さっきあんたの部屋の戸が開く音聞いてダッシュで出ていったよ」と言われた。待っていたわけではなかったのだった。しかしだとしても嬉しいというか愛が重いというか、かわいいやつだなと思うのだった。
 最近は聡太くんの機嫌を損ねない扱い方を会得してきたのか、はたまた聡太くんがお利口になったのか、以前のように血が出るまでガリガリ噛まれることはあまりなくなった。いやまだ長袖を着ているからかもしれないがとにかく噛まれにくくなった。そうやってお利口にしていればいいのである。

 そういえばこれもきのうの話なのだが、夕方玄関のほうで「ガタ……ゴソ……」と音がしたので、なんだなんだと見にいくと、聡太くんは虫と戦っていた。夕方だったのでしっかり見たわけでないが、小さい甲虫か、あるいは羽虫であろうと思われた。
 またもぐもぐごっくんしたら大変なので、慌ててティッシュを掴んで戻ってきたが、虫の姿はなくなっていた。玄関の引き戸も開けてみたが、聡太くんが脱出したがるばかりで、虫はいなかった。手に掴まれたティッシュだけが残ったのであった。
 猫は近眼で色盲だと聞いたことがあるのだが、どうしてあんな小さい虫にすぐ気付くのだろうか。動くものはよく見えるのだろうか。すごいなあと思う。
 でも虫と戦うのはやめてほしい。うっかりカメムシとエンカウントしたら恐ろしいことになるし、ハチだったらもっと大変だ。ハチに刺されて動物病院なんてシャレにならない。たまちゃんは大昔いっぺんスズメバチを仕留めたことがあったが、なんでそういう危ないことをするのだろうか。

「いけめんなんですよ、おそろしいことに……」


 聡太くんはいまだに「押すと開く」ということが分からない。引き戸は開けられるのに、ケージのドアや廊下のドアを、押して開けることができない。
 たまちゃんだったら簡単に開けそうなところを、聡太くんは「ここ、あかないの。あけて」とやっている。キャットフードを用意してケージの鍵を外してやっても「はやくあけろ!!!! はやく!!!!」と騒いでいる。もうちょっと頭をドアに押しつければ開くというのに。
 これは甘えているのだろうか。はたまたおばかさんなのだろうか。甘えているとしたら開ける気になれば自分で開けるはずだが、猫にとって差し迫った案件である「ごはん」の時間に、わざわざ開けてもらうのを待つだろうか。
 このあいだたまたまケージのドアを開けたので、学習したのかなと様子をみたが、やっぱり「はやくあけろ!!!! はやく!!!!」というリアクションであった。学習していなかった。
 すごく頭のいいひとの名前をつけたというのに、どうしてこうもおばかさんなのだろうか。まあ猫はちょっとおばかさんなほうがかわいい。母氏の同僚さんの飼っている猫さんの賢いエピソードを聞かされるたびに「こわっ……」となる。だってキャットフードの箱を見て「ぼくそれたべます」と主張したり人間が話しかけると頷くというのだ。恐ろしいではないか。
 多頭飼いしていれば他の猫の行動を見て「えっ、それでとおれるの!?」となったりするらしいが、聡太くんひとりの責任でヒイヒイ言っているわけで、それは望んではいけないことである。
 なおここのところ聡太くん関係の出費が凄まじくて「ヒョエエ〜!!!!」となっていたのだが、無印良品でシーツを買ったらヒョエエー感が薄まった。自分のためにお金を使えば納得するのだ。わたしも単純である。

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