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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん及びヘドロ飼い主 2023/1/23

 この間デンタルフロスで歯磨きしていてとれてしまった銀歯をつけに歯医者に行ってきた。相変わらず雑だなあと思ってしまった。濡れたゴム手袋が顔にあたったり台を斜めにするのが急すぎて頭から落ちるんじゃないかと思ったりした。そのうえまた帰りの窓口でお薬手帳を返すのを忘れそうになっていたので「あの、お薬手帳返してください」と言った。どういう歯医者なのか。
 歯医者の愚痴に続いては寒波の愚痴である。玄関に飾っているビオラやパンジーが流石に寒波に耐えられなかったらしくしおしおになってしまった。それというのも室内に土を置いておくとひっくり返したがるヒトがいるせいなのだが。
 いろんなことがドカドカと面倒に積み上がっていく。朝起きると寒くてスマホの充電が半端だったり(通常の気温になったら充電が再開されますって表示されていたので布団で温めていたら寝坊した)、経験値のために書いている作品を今月中に終わらせるには今週踏ん張るしかなかったり、その他諸々の面倒がドンドコドンドコ攻めてくる。来月は映画を見に行きたくて予定を立てたがどうなるかはちょっとわからない。来週は美容院に行きたいがそれもどうなるか分からない。
 わたしはなんでもハッキリ決まっていないと落ち着かないタイプの人間である。こういうところが面倒くさい。自分の人格が面倒くさいというのもなかなかである……。

「とりさんだ。とるにはどうすればいいのかなあ」


 聡太くんはのどかにひなたぼっこをしている。聡太くんは暖かいところで寝るのが大好きである。
 帰ってきたら「2秒でニャンコ」するかなあとウキウキ歯医者から帰ってきたが出迎えてくれなかった。どうやらわたしに関してはふだんずっと家にいるのでどうでもよくなっているらしい。お前という子は本当に……。

 歯医者からの帰り道、転んだら車の多い道だと危ないかな、と裏通りを通ってきた。中学生のころ近道と称する遠回りをするのに使っていた通りだ。
 その通りは中学3年の夏、死にかけのたまちゃんを拾ってきた通りである。その通りでいっとき野良猫に餌をやっていて、たまちゃんの母猫もそれを食べていたに違いない。昔は通れば猫のいる通りだったが、いまは誰も餌をやっていないので野良猫はいなくなった。現金なものだ。
 最近は野良猫自体あんまり見なくなった。野良犬を見なくなったように、野良猫もいずれいなくなるのだろうか。近隣の人たちが合同で世話をする地域猫だって、然るべき手術を受けさせるわけだから当然増えるわけではない。
 寒さで震えたりお腹を空かせる猫がいなくなるのはいいことだと思う。どこの猫もみんな幸せなお家で飼われてほしい。

横顔イケメンくん。


 それにしても聡太くんがやたらでっかくなった気がする。たまちゃんの倍くらいありそうだ。
 痩せてはいるが特に具合のわるいところはなさそうだ。\ 健 康 /(某海賊漫画の描き文字風に)という感じである。ちょっとお腹が緩い気はするが、まあ誤差の範囲内、といった調子だ。
 それを思うといっぺんもお腹を下さなかったたまちゃんはやはりすごい猫だなあと思う。病気をしたりハゲを作ったりしたが出すものはいつだって固形の立派なものだった。
 きょうはササミを茹でる日だ。茹でたてのササミは味付けなしで人間が食べてもおいしいので、聡太くんからしたらすごくおいしいもののはずだ。
 たまちゃんにもこうしてあげたかったなあ、とかそういうことをいろいろ考える。聡太くんを幸せにするのがわたしの使命だ。

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