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きょうの聡太くん 2023/8/19

 きのう、聡太くんがなにかと戦っているなあ、と思ったらゴキブリを追いかけ回していた。ばっちいので聡太くんをどかして、つつかれて弱ったゴキブリを始末したところ、あとから聡太くんはゴキブリと戦っていた玄関のたたきに降りてきて、「ぼくのごきぶりさん、どこにいったんだろう……」と、ちょっとさみしげにゴキブリを探していた。
 果たしてこれはライバルのゴキブリがいなくなってさみしかったのか、はたまたお口に入れてもぐもぐごっくんするつもりだったのか。あんまりそういうのと仲良くされると不衛生でよろしくないのだが。
 そういえばこの間は家に迷い込んだ虫が灯りにカツカツぶつかるのを見ていたと母氏が言っていた。カナブンとかコガネムシならいいのだが、カメムシだと大変なことになる。
 前にも書いたが、ツイッター(Xって野暮ったい名前ですよね)で「カメムシを飲み込んでしまい泡を噴いて獣医さんに担ぎ込まれた猫」というのを見たので、やはりあまり虫に興味を持たれるとちょっと困る。きのうの夜も、網戸にしておけば涼しいかなと思ったが、聡太くんが網戸に虫がブンブンくるのに夢中で、網戸を破るといけないので結局エアコンに頼ることになったのだった。

「すや……」


 聡太くんは最近とてもよく寝る。あんまり遊びたがらないで、ぐっすりすやすや寝ているかあるいは床に落ちている。
 これが「チョッキンした結果、運動量が減る」ということなのだろう。よく食べるのに動かないということは太る、ということだ。
 聡太くんはずっと痩せ型だ。我が家にきた次の日、初めて獣医さんに連れていったときも「ちょっと痩せてるけど概ね健康」ということだった。
 これからちょっとずつポチャっとしていくのだろうか。猫はちょっと太っているくらいがかわいい。もちろんデブではなくて小太りというのが大事だ。
 ただ聡太くんは筋肉猫でもあるので、カロリーが生きているだけで燃焼されているのかもしれない。とにかくもうちょっとポチャっとしてほしい。

 そんなふうに思っていたところ、聡太くんは今朝微妙にボールを転がしていた。もちろん子猫のころのように激しく追いかけるとかでなく、ちょいちょいつつく感じだ。
 完全に遊ぶ気を失ったわけでないらしい。ちゃんとモノへの興味がある。
 昨日は白身魚のオイル焼きに興味津々だったし、今朝はピーナツバターに興味津々だった。オイル焼きにはたっぷりハーブや玉ねぎが入っているのでどっちも毒だ。
 ちなみに今朝はゆで卵の黄身を分けてもらって嬉しそうにしていた。人間の食べ物がおいしそうに見えるのは仕方のないことだ。しかし食べていいものとそうでないものがあるというのは覚えてくれたらいいなと思う。無理だと思うが。

おててないない。


 最近、すごい勢いで写真を撮っている。
 1日3枚までを目安に撮っているのだが、どうしても「なんてかわいいのあんたは!」となるときがあって、どうしても枚数が増えてしまう。
 カメラロールがびっしりと聡太くんで埋まっている。スクロールすれどもすれども聡太くんだ。愛しすぎな気がする。
 それからハインラインの「夏への扉」を読み始めた。忙しくてなかなか進まないが、主人公が猫原理主義者なのがいいと思う。そして主人公の飼っているオス猫があちこちに子猫をこさえているのを読んで、「聡太くんの父猫じゃん……」となった。
 聡太くんの父猫はたくさん子猫をこさえたが、その子猫が生まれてまもなく風邪でぱたぱたと何匹か死んでしまい、「さすがに可哀想だからチョッキンするか……」となったらしい。

 きょうは父氏が休みで、1日まるっと高校野球を観るつもりらしい。
 おかげで録画の消化が進まない。きのうはどうにか「アストリッドとラファエル」を観た。食事しながら観たので聡太くんは最初ケージの中にいて、可哀想だったので食器をまとめて、聡太くんから食器を防御しながら観た。
 高校生の野球大会を夢中で見る日本人はやはり変な民族だ。高校野球が終わったら秋になるのだなあ、とセミとコオロギが混ざって鳴く庭を眺めて思う。

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