見出し画像

【お金の悩み】ライターの適正な報酬額は自分で決める!

自分がもらっている報酬って『適正なのかわかりにくいもの」ではありませんか?労働者や仕事を請け負う身としては、少しでも高いお金や楽な作業負担でお金を稼ぎたいと考えますよね。

実際に副業ライターとして活動しながら、お金の悩みを打ち明けにくい環境にいる方から「ライターとしての市場価値・値付け」について相談いただきました。

ライターが悩みがちな「自分がもらっている報酬や値付け」がわからない人のために自分が納得できる報酬を得るための考え方や取るべきアクションを紹介します。

※当記事はソウが2年間ライターしてきて、実際に提示された単価や報酬、クライアントから聞いた話を元に作成しています。

相談者の属性


(※個人の特定を避けるため、一部脚色を加えています)
職業:正社員&副業ライター
文字単価:1.5円〜2円、スポットで高単価案件も
悩み:仕事の単価や市場価値がわからない
クライアントから値上げの打診されたことがない
他のライターさんとお金の話もしにくい


1.現状把握

画像1


何事でも取り組む際、最初にしなければならないのは「現状把握」です。自分だけの報酬を考えると、いくらでも高い単価を求めてしまい、相場から遠ざかるばかり。

平均単価や僕がクライアントから聞いた話をもとに、現状把握するためのポイントを解説しますので、チェックしてみましょう。


ライターの平均単価


ライターは文字単価で報酬を表すことが多く、目安としては「1円〜3円」。また、専門性の高さや記事のテーマによって「10円以上」など大きく幅があります。僕や周囲のライターさんとお話しして平均を割り出すと「1円以上3円未満」の人が多い印象です。

例えば、1,000文字の記事で考えると「1,000円〜3,000円」で1本の仕事をしている人がWebライティング案件の報酬と言えます。

自分自身の単価がその範囲にある人は平均的な報酬で仕事していると考えてもいいでしょう。


2.クライアントから仕入れた話

画像2


複数のメディアやクライアントと仕事をしてきて、利益が出る仕組みから考えるとライターに下りてくる報酬額の決められ方が理解できます。

プロジェクト単位で予算が付くような場合は、交渉の余地がある可能性も。

あまり欲張りすぎて高単価を交渉するよりも、自分が考える適正単価の幅に提示された報酬が収まっているかを検討してみてください。

多くのクライアントは「仕事に見合った報酬を支払いたい」と考えている場合が多いため、自分の力量を冷静に見極めて、提案してみましょう。

しかし、クライアントも予算を『抑えられるなら抑えたい』などの事情もあるため、ライターから申し出なければ滅多に単価を上げてくれることはありません。

大切なのは自分を過信せずに「どれくらいのクオリティの記事を納品できるのか?」と冷静かつ客観的に提示単価を決めることです。

クライアントがよくこぼす話としては、『提案シートや事前に聞いていた力量と「全然違う」』。そんな場合は、議論するのがもったいないから継続せずに切ることが多いそうですよ。

3.周囲との比較

画像3

ライターさんはなぜかお金の話にセンシティブな人が多い。おそらく「単価=自分の実力」と考えて、勘違いしたままお仕事されているんだろうな?と予測しています。

それは誤解です。大した実力がなくても、お金があるメディアに当たれば実力以上の高単価案件を獲得できます。

しかし、魅力的なサイトやテーマでも駆け出しのメディアは安い単価しか提示できない場合も。

可能な限りなんでも話し合える関係性を構築して、予算や単価交渉の余地があるか?などクライアントから聞き出せるとベストです。

相談者さんは『周りにお金の話をしにくい』と言っていたので、僕のもらっている報酬例を提示します。


4.ソウの報酬

画像4

僕は基本「文字単価1.5〜2円」で書いています。ずっと書いてるからそれなりに稼いでいるだけで、単価自体は平均的なライターと変わりません。

スポットで文字単価5円の案件もありますが、本当にゆとりを持った予算の企画であるだけで、実力は関係ないと思っています。

また、5円を超える案件は高い専門性や書ける人が極端に少ない場合や、資格・金融などのジャンルが多い印象です。

僕が安定して、単価維持&高単価案件を継続的に獲得するために重要視するのは以下の3点。

1:クライアントと良好な関係を築く
2:いい仕事をして継続的に依頼してもらう
3:企画を一番に相談してもらえるポジション取り

正直これだけです。あとはひたすら書いています。待っているだけでなく、『自分ができることはないか?』と考えて取り組むのが大切。

自分でできることをせずに『クライアントが、単価が、あの人はすごい……』など思考停止しないようにしてください。

ライター1本で収入を安定させるには、上記で挙げたような信頼しあえるクライアントとお付き合いを目指す、真っ先に相談・依頼してもらえるようなポジション取りをできるようにしましょう。

自分の価値の測り方


僕が自分の価値を測るときに取り入れている方法を紹介します。ミーティングなどでディレクターと打ち合わせする際、前回の企画や連載のプレビュー数、アフィリエイトクリック数などを確認して、自分が価値提供できているかヒアリング。


記事によって見られたい記事・売りたい記事・ファンサービスなど目的が異なり、ニーズに応じた記事を提供できているか、数値とディレクターの体感を含めた意見をもらうようにしています。


記事の出す成果にこだわり、次の制作に活かそうとするライターであれば信頼されるのは当然です。

また、SEOライター初期に単価交渉の材料とするため、1〜2ヶ月程度前の記事を「対策kwでどのくらい1ページ目に上げられたか」もずっとやっていました。

もちろんドメインパワーもあるので、一概に「自分だけの実力」と言い切れませんが、SEOライティング力の目安にはできます。

5.自分がどのようになりたいか

画像5


『闇雲にお金を稼げばいい!』というものでもありません。自分がどんな生活をしたいか基準を決めて、その暮らしをするためにはどれだけ稼げばよいかを考えることで、目標設定できます。むしろそこを定めずに仕事をするから

・働きすぎて潰れる
・お金が足りない
・仕事を取れない

このようなミスマッチが起こります。月に20万で生活する人と月に40万で生活する人はお金を2倍稼がないといけないのは当然のことです。

独身・結婚している?
子どもの有無
地方・首都圏……

いろいろな要素を組み合わせて「必要な金額+ゆとり」を目標金額に設定するのをおすすめします。

6.何から手をつけるか

画像6


自分の状況を整理し、月に必要な金額を設定したらやっと改善のために何を取り組むか正しいアクションを取れます。

・理想の文字単価を提示してくれるクライアントを探す
・発注してくれているクライアントに単価交渉
・理想の単価を提示してくれない案件を切る

上記の方法を選ぶのが基本ですが、ここで注意して欲しいのは「自分の実力を見誤らない」こと。「基本的な文章力が身についているか?」「読み手に寄り添った構成ができているのか?」など定期的に自分の記事品質をチェックしましょう。


また、前述したように「今もらえている単価=実力」ではないことに注意が必要です。


たまたま、クライアントの予算がたくさんある・指摘や修正を待つ時間的リソースをライターに割かせるくらいなら『記事を量産して欲しい』と考えている場合があるため、『何も指摘されないから実力がある』と思い込まないようにしましょう。


どれくらいの期間で取り組むか?


収入の仕組みを変化させるには一気に取り組むよりも、3ヶ月、半年、1年と長期的な計画を立てましょう。

例えば、3ヶ月以内に安い案件から撤退する、半年後には空いたリソースに新しい案件を入れる。

1年後には理想の仕事を継続的に受注できる体制を整えるなどが挙げられます。

過大な目標を立てると途中で諦めてしまう場合も。自分が欲しい報酬額を得るためには、乗り越えやすい目標と期間を計画する力が大切です。

まとめ


ライターが気になる報酬や自分の市場価値。自分が適正な報酬をえるためには、闇雲に行動するのではなく、現状把握から始まります。

僕が仕入れたクライアントの本音や相場、仲間内では話しづらい単価の話をソウのリアルな報酬からチェックしてご自身と比較してみましょう。

その上で自分がどのようになりたいか、何から手をつけるか行動を決めて、定期的な振り返りをしながら自分の目標とする報酬を掴み取りましょう!

ライター・フリーランスは孤独です。私は1人で悩んでいる人のためにnoteで情報発信しています。サポートいただけたけた収入は、更なる有益情報を発信するための原資とします。賛同していただけたらうれしいです。