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【セラピストのセルフケア】 自分を癒すセルフワークを岩盤浴しながらしてみた

6月上旬のある日のこと。オフの日だったので、久しぶりに岩盤浴へ。

「何もこんな暑い日に岩盤浴なんて」と感じたが、直感的に寄ってみた。

そういえば、いつも岩盤浴に来た時はセルフワーク(セルフメンタルケア)をしてたっけ。と思い出し、自分に向き合う事に。


セルフワークをする時は、毎回ひとつのテーマを決める。

今回のテーマは「自分の思い通りに動いてくれないと腹が立つ」にしてみた。ちょうどその頃、仕事でそういう事があったので…


そのテーマに沿ってみていき、一番ピークだった体の感覚を複写する様によく感じてみる。

これは今まで行なってきた様々なやり方と異なる方法なのだが、直感的にこうしてみようと思った。


体の姿勢、感覚だけを型を抜いたように複写して感じるだけ。そこで湧き上がってきた感情にフォーカスを当てる。


苛立ちだった、身体中が苛立ちに包まれる苛立ち。
それのみに意識を向ける。

今回はタッピング(EFT系統のセラピー)やエムレスの技術は使わなかった。自然と思い浮かぶように意識に聞いてみる。


この感覚、誰に苛立ってるの?
→ 自分だよ、自分に苛立つんだよ。

どんな思いがあって苛立つの?
→ 父親が期待してる事や要求している事に答えられないから

どんな自分だから?
→ 不器用で使えないやつなんだよ、こいつが。


その自分にイラついている気持ちと、先日、思い通りに動いてもらえなくて腹が立った時の感覚は一致する。



そうか。自分に対してこんなにも「使えないやつで不器用で」って思ってたら、他人にも投影するよな。気づけなかったな、ごめんな。

自分に気づいて寄り添い、謝った時点で大半の苛立ちは無くなってた。


岩盤浴をしながら涙がキラリ、
とめどなく受容の涙が出る。
まあ自分しかいないからいいか。


さらに聞く。

お父さんの要求している事に答えられない自分に苛立ってるんだね。答えられたら何が得られると思ったの?

→ 得られるっていうか、あんな風に笑われたりはしないって思ってた。


そうだったんだね。あんな風に笑われる自分はどう思ったの?

→ あんな風に笑われたりしないようにする為には、しっかりして馬鹿にされないような人間になろうと頑張ってきた。

将来、不安にならないように先を見据えて、誰もやっとことがないような事にチャレンジしてきたのにさ。あの笑い声は頭で止まなかったよ。


そっか。この笑い声に縛られずに生きるのはイヤ?

→ 自分が自分でなくなる気がする。ずっとそうやって生きてきたからそれ以外知らない。でも、もういい加減、手放しても良いのかも。。


待つよ。君がそれから抜けたいと思うのも、それを続けるのも君の気持ち次第。もう誰かの基準に振り回されるのはもう、うんざりなんだからさ。

→ 分かってくれてありがとう。こんな風に言われたの初めてかも。いつも物分かりが良くて、より立派な人間になることしか考えて来なかったから。



今回向き合った自分の思いは、前にも一度向き合ったこと。だけど、今日はすごく分かり合えた気がする。

まだ全ての思いには向き合えていないけれど、言葉通り待つ事にした。ずっと戦ってきた自分と手を取り合うイメージになった。

今は穏やかにクールダウンルームでくつろいでる。書きながらちょっと温かな涙がつたうけど。


やっぱり岩盤浴でセルフワークは好きだな。たまに心の奥深くから大物が顔を出してくれるから面白い。汗腺が開いてるから心も開きやすいのかな。

「赤いスイートピー」が有線で流れてる。

イメージの中であの苦しみを抱えていた自分が眩しい。実家の窓で父親自慢のスピーカーからラジオを聴いている、あの頃の自分。


もう一度思い起こしてみた。仕事で誰かが思い通りに動いてくれなかった事を。

もう今はなにも感じない。
深呼吸。



他人にするセラピーよりもセルフワークの方が難しい。だって一人二役だし、当たり前の中にいるから自分の思いなんか気づいているようでほとんど気づいていないし。

だけど何よりセラピストとしての練習になるし、自分に向き合うのって大好きなんだよね。物理的に元気になる。もともとの自分に戻れるからさ。

仕事でセラピーをクライアントさんにする時は、もうちょっと精密にしてるんだけど。自分には甘えが出る時もあるけどさ。


あ、あの感覚を複写するやり方はもうちょっと色々試行錯誤して体系化できたら、クライアントさんやお弟子さんにも実践してみよう。なんか人によっては楽になる効率が上がりそう。


帰宅後。今日はどうしてこんなに眠いのかと考えていたが、そうか、セルフケアで深いとこが緩んだからか。そんな日にはゆっくり眠って新しい体を定着させよう。



自分の苦しみに気づき寄り添う事は何も恥ずかしい事でも情けない事でもない。

でも勇気のいる事だと思う。 

だって「こんな感じで大変なんだ」とイメージに踊らされて思い込んでいるから。

そんな辛い思いするなら美味しいもの食べたり、素晴らしい自分になるコースの方が良いじゃんと思うのも当然だよ。

それにキリがないことにもう気づき始めている人もいるけどね。

だから勇気を出して僕に頼った人には最大限サポートしたいと思う。これまでもこれからも。


お読みくださってありがとうございました!

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創間 元哉(そうま もとや): 心理セラピスト、メンタルトレーナー

群馬県出身、在住。親友の自殺と東日本大震災時のボランティア経験を機に、舞台を中心に活躍していた役者からセラピストに転身。

生きづらさや心の傷を解消し、心地よく生きたいあなたに向けて、出張・訪問型のセッションとオンライン(通話 / 文字チャット)で日本全国どこでも駆けつける「旅するメンタルセラピスト」。 

ワークショップ型ライブ体験で心が楽になる「プレミアムサロン」(noteメンバーシップ)主宰。


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