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生まれ変わったバルセロナ🇪🇸『天才の手腕』part1

⒈美しく蘇った「ティキ・タカ」


「ティキ・タカ」とは、バルセロナ型のパスサッカー(ポゼッションサッカー)である。前監督のクーマンはこのティキ・タカとは少し離れたサッカーをしていたように思う。最近のバルセロナではあまり馴染みのなかった3バックにも手を出し、チームとしてよりも、個の力に頼るサッカーであった。メッシという王様を中心とした戦術は一昔前のバルセロナサッカーの美しさを消した。その後メッシの退団、主力の怪我が相次ぎリーグ戦やチャンピオンズリーグで思うような結果を出すことができなかった。
 そんなバルセロナに天才が帰還した。バルセロナで黄金期を築いたシャビがクーマンの後を引き継ぐ形でシーズン途中に、監督に就任。序盤こそ苦労したものの、最近ではリーグ戦13試合負けなしと本領発揮。(3/26現在)先日のクラシコでも終始圧倒し、3年ぶりの勝利を飾り強いバルセロナを取り戻した。
 もちろん内容でも、ブスケツを中心としたパスサッカーを展開。しっかりとボールを保持した上で結果を積み上げることができている。

2.シャビ監督になり変わった5つのこと

シャビ監督になりサッカーが変わったのは間違いない。
では何が具体手に変わったのか?
それらについて解説していこうと思う。

1.ライン間でボールを引き出す
2.2列目からの飛び出し
3.サイドを変える長いボール
4.即時奪回
5.戦術ダニ・アウベス

1.ライン間でボールを引き出す

 基本システムとしてシャビ体制になってからは433を主に使っている。私の個人的な考えとして433は非常にボールが回しやすいシステムである。理由としては、常にトライアングルができているからだ。中盤の枚数が多い分選手間の距離感も近く非常にパスが回しやすい。

バルセロナの中盤の3人はライン間でボールを引き出すことにとても秀でている。ここ数年で話題の5レーン理論で言えば、バルセロナの中盤の3人はほとんどレーンが被らない。そのためパスコースも多い。

さらに、バルセロナの3トップは相手の背後へのフリーランもサボらずやってくれる。このランニングで相手の3rdラインを下げることができ、IHの2人がさらに有利な状況を作り出している。

part2へ続く…


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