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アナログレコード鑑賞日記 #4

ゆるく続けていくアナログレコード鑑賞日記。
第4回目はアニメです。ジブリです。
いや、正確にはリリース当時はスタジオジブリはまだなかった。
そんな時代のアルバムです。

「風の谷のナウシカ」イメージレコード 鳥の人…

風の谷のナウシカはアニメの方が馴染みがある方も多いと思うのですが、宮崎駿監督が描いた原作の漫画があるんですね。
このイメージアルバムは、アニメ映画として公開する前にリリースをしていて、同封されていたライナーノーツから抜粋しますと

今回のこのLPは、「さすがの猿飛」「愛してナイト」の作曲家久石譲がその原作および宮崎駿の伝えるイメージをもとに作ったイメージ・レコード集である。

「風の谷のナウシカ」イメージレコード 鳥の人… 

となっていて、アニメを元にしたアルバムではないんです。

このアルバムは一言で言えば『不穏』。
音楽が不穏なんですよ、とっても。
でも、原作のあのイメージにまさにぴったり。
久石譲天才。
原作最高。

風の谷のナウシカはアニメから入った幼い頃のわたし、CDで初めて聴いたときに「不穏すぎる」となってしまって、サントラとシンフォニー編の方をよく聴いていたのですが、大人になったわたしが聴くと断然このイメージアルバムがいいです。

いや、だってCDのジャケットは土鬼(ドルク)兵だったんですもの。
知らないで見たら不穏じゃないですか…?

CDのジャケットは漫画版に出てくる土鬼兵

「なんでナウシカじゃないの」と幼いわたしは思ったのですが、アナログ盤ではナウシカなのですね。
買って初めて知りました。
鳥の人は土鬼の伝承で救世主だったと思いますが(久しく読んでないのでうろ覚え)、今見るとイメージアルバムのジャケットが土鬼なのもわかる。

久石譲はシンフォニックなイメージを持つ人が多いと思うのですが、このイメージアルバムでは打ち込み系でシンセサイザーを多用しています。
80年代当時の音楽が打ち込み系だった気がしないでもないですが(幼すぎて憶えてません)、今の久石譲の音楽を知っていると、遡って聴いてもすごくおもしろい気がします。

ジャケットはアニメージュの付録のポスターなんだとか。
復刻販売されたものなので、ジブリのロゴが入ってます。
復刻版は3枚とも買いました。

このアナログ盤は2018年のレコードの日に復刻されたものですが、復刻してくれてありがとう!
大人の力(金の力ともいう)で幼き日の思い出をまた手に入れられる喜び。

漫画が読みたくなってきたから、実家から持ってこよう。

それでは、またお目にかかります。