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インド細密画展

東京都府中市美術館のインド細密画展へ。
中・高は仏教の学校でしたが、真面目に聞いてなかったので…
大人のお勉強timeです🎶
鮮やかな色彩と、音を絵にしたインド細密画。
古代インドの価値観も興味深かった。


~神話、音楽、ダンス…インドのすべてがここにある~

インド絵画の精華とも呼ばれる細密画は、16世紀後半から19世紀半ばにかけて、ムガル帝国やラージプト諸国の宮廷で楽しまれた一辺20センチほどの小さな絵です。あえて小さな画面に描くのは「見る人と絵が一対一で対話をする」という考え方があったからです。絵と対話を重ねることは、魂を清める行為であったと言います。
 ファンタスティックな神話世界、豪華な衣装に身を包んだ王の肖像やしなやかなポーズの女性たち…美しい線と色に彩られた宝石のような絵の中には、人々の自然を崇める心や感性、情熱的な信仰心が込められています。
そこには、古代以来、複雑で深遠な文化を築いてきたインドのすべてが刻まれていると言えます。

音色を絵にする~

感情を直に揺さぶることを大きな目的とするインド芸術では、音楽はとても重要視されました。細密画でも音楽は大切な主題です。例えば、ラーガマーラ(楽曲絵)と呼ばれるものがあります。宮廷では季節や時間にふさわしい曲が演奏されましたが、それぞれの曲の旋律の型、音色そのものを絵画化したものがラーガマーラです。
インドでは特に音楽が大切にされてきた。古代インドでは祭祀が重要視され、神への賛歌が欠かせなかった。祈りの場はその度毎に壊され、当然、神の像もなかった。細密画には、楽器を奏でる女性、音楽に聴き入る神など音楽に関わる絵が極めて多い。絵や彫刻など形あるものよりも、直に感情に触れる音楽を重要視する芸術観が育つ。音色そのものを絵画化した日本にも西洋にもないラーガマーラ(楽曲絵)という絵もある。

西洋音楽では楽曲は作曲家が生み出すものという考えに対し、ラーガは色。
ラーガは元々世界に存在していて、人間がつくるものでなく「発見するもの」と考えられている。自然の中から奏者が見つけた人の心を動かす音の色、音の配列なのである。インドの芸術は、人の心を動かすことが重視されている。音楽を主題とする絵の伝統は西洋や日本にもあったが、音色そのものや音楽が呼び起こす感情を描こうとするものはなかった。

府中市美術館 インド細密展



インド細密画と古典音楽を楽しむトーク&コンサートも開催されるそう。


最後に…小学生に交じって工作タイム🎶



蓮の花のしおり🌺


お土産屋さんで立ち読み


♪クリシュナの笛


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