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上勝の農泊施設 2/椎茸小屋をホテルに改修 真剣にゴミで建築をつくってみる

椎茸ハウスの続きの物語

「お父さんが元気やったころ、ここでい~っぱい椎茸を育てとったんよぉ~。」
前オーナーのおばあちゃんが懐かしそうに語ってくれました。

元々ポリカの椎茸小屋だった施設なので、とにかく熱いし寒いです。でも、ポリカの壁をじっと観察していると、春は桜色 夏は濃いすだちの色、雪の日は真っ白といった具合で、一年でぼんやり空間全体の色が変わるのが綺麗だと思いました。

壁を頑丈にしっかり作りかえれば、温度は安定するかもしれませんが、お金もかかるし上勝の豊かな環境とは切り離れてしまいます。そこで、外壁の素材は変えずに、客室だけしっかりと断熱することにしました。

夏は暑すぎるから、外によしずをかけて涼を採り、ひょうたんやヘチマを育てることに。せっかく北側の崖下はとっても涼しいので、換気の吸気口を谷底まで下ろして、沢からの空気の流れを作ろうと考えました。椎茸のかたちの椅子から、冷たい空気が流れるクールチューブの仕組みです。


椎茸形の椅子はクールチューブの給気口に

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