「盛り」から「映え」、そして「現実」へ - Be Real と現代文明は言う-
写真を撮るという行為は2000年代に大きな変化を遂げる。撮影、共有、リアクションという一連の動作が、写真を撮るという行為にデフォルトで埋め込まれるようになったのだ。スマートフォンの普及によって、人々は驚異的な手軽さで写真を撮ることができるようになっただけでなく、インタラクティブに設計されたSocial Mediaを通じて他者からのリアクションを瞬時に得ることができるようになった。写真というメディアは、記録から共有へとその意義を大きく変えている。大山顕の『新写真論』は、この写真