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月刊そうすけvol.4

2002年8月8日に開店して今年でちょうど20周年。
月刊そうすけと名を打ったメルマガがスタートいたしました。
様々な角度から「古家具古道具そうすけ」をご紹介していきます。

ー物の心を助けるー
を社訓とする「古家具古道具そうすけ」
その名の通り店内には、愛情を持って丁寧に補修された古家具や古道具たちが並びます。
一見気づかないほどのさりげなさで、隅々まで美意識が行き届いた店内の様子は
来店したものの心を静かに満たしてくれます。

さて、時は2002年8月、鎌倉に居を構えた「そうすけ」。

知人から古いものを譲り受けたり購入したり、いわゆる中古品を扱う
リサイクルショップのようなものからスタートを切りました。
洋服販売員であった杵柄もあり、保険もかけて、
アロハやウィンドブレーカーなどアメカジ古着も扱ったり。

サッシだった外観、
板っきれをたくさんもらったので壁にトンカントンカン
DIYで少しずつ店構えも整えていきました。

そのうちに、仕入れ先、いわゆる「市場」をお客さんから紹介してもらうことに。
骨董やリサイクル市場にてジャンクで面白いもの、自分がいいなと思うものを競りで落とすのはとても楽しい。

鎌倉の土地柄、買取の依頼も来るようになり、大きい戸棚も一人でなんでも運んでいました。(元気だったし)

お店のすぐそばに整形外科があり、その流れで毎日通っては楽しそうに過ごしていくおじいさんがいました。顔を見れば雑談したり、そんな仲だったおじいさんがある日から来なくなりました。
しばらくすると息子さんが訪ねてきて、おじいさんが亡くなった事、そして自分の持ち物はそうすけに譲る事を願っていたことを伝えてくれました。

店の隣に軽自動車が置けるくらいのスペースがあり、
仕入れた古道具をそこで洗って、整理して、直して、塗って、毎日やって、
それがデモンストレーションになっていました。


リサイクルショップから「古道具屋」へ徐々に転向していく道のり。

古いものを、きれいにしてディスプレイする。

店のレイアウトは毎日変える。物がひとつ売れると、そのスペースのバランスが崩れる。それを整える。その繰り返し。
作業が深夜をまわる日も多く、向かいの呉服屋さんがそうすけのシャッターから漏れる明かりを目安によく生存確認しに来てたとか。

物が売れる楽しさでつい物が溢れ、店の雰囲気がカオスになってしまったり、
値引きを試したらそれがいい方向にはいかず、ある時から一切値引きをやめたり、

常に試行錯誤、そんな毎日。

どのように古道具と向き合うか、姿勢が変化していくにあたり、店作りやお客さんとの距離感も掴めてきました。
丁寧に古道具と接し、それがわかってくれる人にきていただきたい。

「冷やかしおことわり」と、張り紙が店の入り口に貼っていたとか。
良い意味での緊張感。凛とした店構え。鎌倉時代に出来上がっていったのです。

そうしているうちに、
倉庫的な広い物件が店の成長と共に必要となってきました。
2016年、寒川にもう1店舗構える流れに・・・。

2020年に鎌倉の店を閉めるまでの4年間、
鎌倉と寒川を行ったり来たり。

惜しまれつつ閉店した「そうすけ鎌倉店」。
その流れを確かに汲んで、今の「古道具古家具そうすけ」があります。

次回からは寒川に移ってからのそうすけの魅力をまたひとつづつ紐解いていきたいと思います。



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記事:ノスリ舎
合同会社ノスリ舎
デザイン・企画の会社です。ローカルと人にスポットを当てた仕事をしています。

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