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安全な場だけでなく違和感ある場を味わう


概要

・いつもの仲間、いつもの場所、いつもの学ぶ場は確かに安心安全な場
・しかし、そういった場だけでいいのか?
・知らない分野、知らない人がいる、何が起こるか分からない場の必要性


久しぶりの組織発酵学のnote。
組織発酵学を作ってお陰様で、導入いただくお客様も増えて参りました。

そんな学びを提供していると、いくつか質問をいただきます。
「心理的安全性ある組織、誰もが言いたいことを言えて、罰せられない、悪い空気にならない職場を目指していますが、それだけでいいのでしょうか?」

なるほど、少し翻訳すると、フラットでダイバーシティが醸成された職場が大事だけど、それだけで、組織としては成長できるのか?というご質問の真意でした。

この質問で、私はあることを思い出しました。

「違和感ある場、不慣れな場に行くと、発見とジャンプアップがある」

私の事例をお話します。私はいつも同じ先生、同じ仲間、同じ場で学ぶことを選択していました。どちらかというと、私が好きな論理的な内容で、頭で納得できるコトを教えてくれる内容でした。学ぶ仲間も同じく企業に勤める方でロジカルな会話が好きな人達でした。

そうした中、ある知人に「もっと頭以外を使ったらいいよ」「そんな事を少し学んでみない?」と言われて、最初は「えーそんな世界、私にはできないよ」「やったことがないから出来ない」と抵抗していたのですが、熱心に誘って頂き、お試し参加をしてみたのです。

渋々、、、足が重いままに、、、です。。苦笑

セミナー中もとても緊張していました。
体感ワークや、アウトプットする際も、何か間違えていないか?一人浮いていないか?そんなことを気にして参加していました。

しかし!です。
いつもとは違う世界での学び、違う講師の教え、そしていつもと違う仲間での空気感。これが、とっても刺激的、かつ目からウロコの世界だったのです。とにかくスゲー!来てよかった!と言って、帰ったのを覚えています。

そうなんです。
いつもの場、安心安全の場、仲間、にいて学びを深めることも重要。
だけど、そこだけに居ること、その安全地帯から出ないことも、また偏りがあるはずなのです。違和感感じる場、いつもとは違う人種(仲間)に揉まれる、一歩目は気が重いかもしれませんが、これが大いなる刺激になるのです。

組織発酵学の世界観で言うと
菌の発酵が、外気に触れたり、新しい菌の立ち上がりを経て、温度が高まり、次の発酵段階に進むこと


こういった「違和感ある」「いつもとは違う場に身を置く」
これこそが、個人にしても、組織にしても、非常に重要だと考えています。

最近ニュースでもよく聞きます。
若い世代の方が、「ホワイト過ぎる職場では成長や挑戦ができない」と。
そうなんですね、ブラック過ぎても、ホワイト過ぎても、やっぱり発酵しない。陰と陽のように、両面あってこそ、其のバランスだと、思うのです。

冒頭の質問にお答えすると
安心安全の場(誰もが率直にフィードバックしあえる場)は大切
そこはホームグラウンドとして欠かせないでしょう
しかし、その安心安全の場だけでも発酵しない
ときには、タイミング、流れによって「違和感ある場」に身を置く
いわゆる「越境」「枠外体験」の機会も同様に重要
この両面を適宜用意し、必要なタイミングで経験する、リーダーとしてはその両面を部下に経験させていくことが大事なのではないか

そう考えるのが、組織発酵学です。


私自身も数日前に、詳しくない世界のセミナーに飛び込みました。
知らない人だらけの世界は怖いなー
ついていけなかったらやだなー
そう思って出向いたのです
結果、行ってやっぱり良かった良かった!だったのです。

あなたは、自分の違和感を大事にしていますか?


組織発酵学
プロデューサー
原 佳弘

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