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クリニックの組織マネジメント スタートはここから

マネジメントはまず、これをクリアしないと…


こんばんは。
クリニック専門 組織コンサル
ほうすう(鳳雛)の田原です。


クリニックの組織マネジメント スタートはここから

結論、

A、トップが身綺麗になること
B、ルールを作ること

です。




1、院長は思いの外、見られている


<A、トップが身綺麗になること>

「理念が大事」とか
「ビジョンを伝えましょう」

とはよく聞く言葉ですが、
現実的には、
なかなか、
「これだっ!」
っていう理念作りは、困難な作業でもあります。

私は『方向性』と呼んでいますが、
医院を経営するのに、
どこを目指すのか?
という『方向性』は確かに重要です。

ただ、その前に
スタッフが気にしているのは
トップの院長自身が
本当に不正をしていないかどうかです。

✓保険の不正請求をしない
✓労働基準法を守る
✓医師法・歯科医師法を守る
✓面接の時に言ったことを守る
✓脱税をしない
✓契約書の内容を守る
✓相手によって態度をあからさまに変えない
✓あからさまな依怙贔屓をしない
✓身内の従業員だけ高待遇にしない
✓パワハラ・セクハラをしない

この辺りのうち、
一つでも耳が痛いモノがあれば
赤に近い黄信号です。

すぐに改善すべきですね。

もちろん、
気持ちの側面として

「そりゃ、それを守るのが大事なのはわかるが、そこに時間を割けない」
「それをやっても、当たり前の顔をされるし・・・」
「そんなことより、目の前の診療や収益をどうしても優先してしまう」

というのがあるのもよくわかります。


正直、
労務関係の整備や、
契約書の作成等は、

やっていて、
なんにも楽しいことがありません。

売上が増えてくいくわけでもないし、
労力と時間がかかるわりには、
誰も感謝の言葉も言ってくれません。

面倒なだけです。


そこで一つ。

こう考えてください。

『不正をしないということは、長期的に利益額を増やす行動』

だと。

当たり前ですが、
利益とは

収益-費用=利益

の計算となります。

労務関係や法律遵守等は、
収益を増やすことはないですが、

実は、
長期的には
費用を減らすことに繋がります。


・労務関係が雑で、スタッフが退職する。採用経費がかかる
・契約書をきちんとしていなかったから退職したスタッフに余計なお金を払う
・法を遵守していなかったら、不測の事態に多大なお金がかかる

このようなことが
利益額を圧迫します。

ですから、
不正をしないことによって

「私は今、長期的な利益を増やす行為をしているんだな」

と思ってやってください。



上記の✓項目に
院長が無頓着で

「多少のことは、バレなければ良い。
売上をあげる方が重要だろ」

という考えであれば
スタッフは早晩、
その不正に必ず気づきます。

そして、
スタッフルームで吹聴するでしょう
(もちろん、その吹聴は院長の耳には入らない)

よって、
そんな院長を見たら
スタッフも医院ルールを守らなくなります。



2、ルールによって、若手人材が定着する


<B、ルールを作ること>

医院ルールはなぜ必要か?

答えは多々あるかと思いますが、
大事なものとして

『マジメで医院に厚意的なスタッフを守るため』

です。

若手が、ベテランよりも安い給料で
懸命に働いている中、

高給のベテランが
仕事の手を抜いていたり、
医院ルールをこっそり破っていると、
マジメな若手はやる気を失うんですよね。

その組織のレベルの低さに辟易します。

そんな無法地帯の医院を目の当たりにした若手は
次の二手に分かれます。

a、ルールを守るのがバカらしくなり、自分も手を抜く社員になっていく

b、組織のレベルの低さに呆れて、退職する

ルールを作った後に
意外と忘れがちなのは、

『運用をきちんとすること』

です。

ルールは、
作り終わった時点で疲れてしまうんですよね。

疲れて、
運用がいいかげんになってしまう医院様も少なくないです。

ルール運用のコツを一言でいうなら、

「スタッフの能力は責めない。
ただし、ルール違反はきちんと注意する」

です。

能力は、本人の向き不向きや、
才能も関係することなので、
飲み込みの早い・遅いはあります。

あきらかに怠けているケース以外は
安易に責めないに限ります。


ただ、
医院ルールは、
能力に関係なく、本人の意識次第で守れます。

そこを

・辞められたら困るから
・創業期からいるスタッフだから

と注意できずにいると、
それは「組織」とは呼べません。

ルール違反の注意もできないトップだと、
まともなスタッフほど
バカらしくなって辞め、

ルールを破るような
モノグサなスタッフばかりが残ってしまう医院となります。


※注意する際は、
頭ごなしに注意するのではなく、
まずは、本人の言い分を聞くことが大切




3、まとめ


・院長が小さな不正をしていると、スタッフもルールを破る
・「やる気ある若手」を守るために医院ルールが必要
・ルール違反を放置すると、ボンクラしか残らなくなる



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