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7時間目 拍と拍子②~ノリの正体

拍と拍子について基本的なことは前回で分かったかと思います(願い)。

前回は最初だったので一番有名(?)な3拍子と4拍子だけを例に挙げていましたが、実は拍子には色々な種類があります。場合によってはあなたが作曲するときの閃きで作り出すことも出来るかもしれません。

ここで得られること

前回のところまでの知識で十分だ!という人もいると思いますので、もっとちゃんと知りたい人だけが読めば大丈夫なのですが・・・
作曲をしたい
作曲の幅を広げたい
意味を理解して表現・創作をしたい

こんな風に思っている人は理解しておいた方が良いことだと思います。
ここで何を理解するのかと言うと・・・「ノリ」の正体です。

それではさっそくですが、その基本的な仕組みについて見ていきたいと思います。

1.強拍と弱拍

ここでいきなり拍子の種類のお話をする勉強方法もあるとは思うのですが(実際にそういう本もたくさんあります)、その前にリズムをどう感じるかというお話をしたいと思います。

多くの人は音楽を聞くと体を動かしてしまう、つい動いてしまうことがあると思います。

音楽を聞いていると何となく手を叩きたくなるような、足を踏み鳴らしたくなるような、あるいはヘッドバンキングしたくなるような…そんな「タイミング」ってありますよね?

人によって感じ方は違うかもしれませんが、ほとんどの場合はその瞬間こそが「拍」なのです。そして特に強く感じる(ポップスではバスドラムが鳴らされることが多いです)ところが「強拍」で、多くはそこが小節の変わり目になっています。

前回お話した3拍子なら3回に1回4拍子なら4回に1回、そのタイミングが来るということです。

ただ4拍子はちょっと曲者で3拍目を「中強拍」なんて教科書には書いてあったりしますよね。正直、分かりにくいと思います。だいたい2拍子との違いが良く分かりません(僕はそうでした)。

2.強拍の感じ方

そこで思い出してみて下さい。ヒントは体操のときの掛け声です。

4拍子
いっち・にー・さーん・し」なんて言うことがあると思いますが、4つセットの中で1と3が強調されていますよね?そして1が一番大きな声で、3は1ほど強くはない・・・そういう感じが4拍子です。

2拍子
一方、行進(マーチ)の練習のときは「いっち・にっ・いっち・にっ」のように2回に1回、平等に(?)強い掛け声を掛けたと思います。
これが2拍子なんです。

3拍子
踊り系のときは「いち・に・さん、いち・に・さん」だったと思います。もうお分かりでしょうがこれが3拍子です。

で、雑で申し訳ないのですが、掛け声で力の抜けているところが「弱拍」ということになります。

この強拍と弱拍というものを理解することは、ノリを生み出したり表現したりすることはもちろん、このあと出てくるずらしのテクニック(シンコペーション)を使うためにとても大切なのでしっかりイメージをつけておきましょうね。

それでは何となくリズムの基本が分かったと思うので、次回はそれを理屈っぽく分類したものを見ていきましょう。

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