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6時間目 拍と拍子①~音楽の鼓動

今回はいわゆる「リズム」「ビート」のお話です。

拍のことをポップスではビート(Beat)と言いますが、Beatと言えば英語では「心拍」を表しますよね。
そう。
まさに音楽の鼓動のことなんです。

テンポ(Tempo)

よくDTM界隈で目にする「BPM」はBeats Per Minuteの頭文字で、
1分あたり何回脈を打つか・・・ということです。
ですからBPM=120という曲があれば、1分間に120回という意味になります。1分間打つ拍の回数によって音楽の速さを表しています

余談ですが人間は心臓の脈拍の速さによって時間の感じ方が変わるそうです。心臓の鼓動次第で音楽の速さについても捉え方が変わるということです。
・・・脈拍は年齢が上がるほど遅くなっていくのですが、年を重ねるとゆっくりな音楽を好んだり、(絶対ではありませんが)指揮者でも晩年に近づくほど同じ曲でもテンポが遅くなる傾向が見られるのはこういう理由によるものなのかも知れませんね。

ちなみによく使う「テンポ(Tempo)」という言葉はイタリア語で時間という意味です。音楽用語はイタリア語がとても多いです。

拍子

さて拍については何となく伝わりましたか?
次は拍子です。
よく分数のように表されている「4分の4拍子」などは聞いたことがあると思います。まずはこの4分の4拍子をベースに見ていきましょう。

分母と分子

まずこれは1小節を基準に考えます。
そして1小節にどのような長さの音符をいくつ入れられる曲かというのがここで書いてあるのです。
分母が音符の長さ分子が音符の数です。そして拍子は分子を見ると分かるようになっています。
4分の4拍子なら1小節に4分音符が4個入りますよ、ということです。
4分の3拍子なら1小節に4分音符が3個入りますよ、ということですね。

ここで「4分音符」と書いてきましたが音の長さについても苦手意識のある人が少なくないですよね。そういうときはもう一度「5時間目 音の長さ」を見てみて下さいね。


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