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日々思うだけ#2「思考の癖:メタとバランス」

こんにちは、霧谷 海兎です。業者を使って引っ越しすると無駄にコストかかるので、自分で手に持って旧居と新居(兄の家)を往復している今日この頃です。300冊の本を運ぶので、いつも翌日は筋肉痛です。。。ぴえん!

さて、今日は思考の癖についてのお話です。人類ってこういう風に考えがち!人間は愚か!って話ではなく、僕自身の考え方(2つ)の話です。どちらも一長一短なところはあるのですが、どちらも意図的に身につけたものです。

まず、1つ目の癖はメタ思考です。特に磨かれたのは、投資と就職活動を通してでしょうか。例えば、株式投資で2つほど例を挙げてみます。

1.明らかに短期売買(スキャルピングやデイトレ)に向いていない人が、デイトレで勝負してしまう。

2.ファンダメンタル(財務など)を見たときに、割安で放置されている株を見つけたので今後上がると思って買ったが、まったく上がる気配がない。

1つ目の例は、勝負する場所を間違えているというパターンです。戦う場所を選ぶというメタゲームで既に負けている。これは投資以外にも拡張できます。人生において例えば、運動神経が全くないのにプロスポーツ選手になろうとする人はなかなかいませんよね。これは極端な例ですが、職だったり仕事を選んだりする際には結構重要な考え方だと思います。

2つ目の例は、自分に見える状況しか見えていないというパターンです。視野が狭くなっているということですね。この例では、財務という既に出ている数字だけを見ています。しかし、株式というものは需給で価格が決まるため、買う人間が多くなければ価格は上がっていません。見えていない要因はないか、他のプレイヤーはどう考えるのか。そういう視点を持ちたいですね。

2つ目の一人称視点でしかものを考えられないというのは、先ほど挙げた就職活動では致命的になります。僕の知り合いで

「就職活動なんて茶番だろ。私立文系のウェイウェイやってるコミュ力()しか取り柄がないような奴よりも俺の方が絶対会社で活躍できる。俺を採用しないのは見る目がない」

と言っている同級生がいました。彼は今も内定が決まらず就職で苦労しているようです(勉強が得意で努力家なので、僕自身は彼に対して好感を持っています)

同様に以前ツイッターで「面接で志望動機を聞いてこない企業が良い」というツイートを見かけました。

企業の新卒の人材採用には一人あたり数十万円のコストがかかります。ある程度長く勤めるとすると、入社後の給料も含めて、企業にとっては数千万・数億の投資になるわけです。(しかも新卒は即戦力ではないことがほとんどなので、教育にも時間がかかる)それだけの投資をする分、会社は人材採用に本気です。面接というのは、いわば自分という商品を売り込む場所です。志望動機というのは、商品を売り込むための絶好のポイントです。よく志望動機が「御社の理念に惹かれて~」とかおべっかを言うものだと思っている人を見かけます。「就活は茶番」勢は結構その傾向が強いです。しかし、伝えるべきは「自分はどう考える人間で、どう行動して、何が得意か。あなたの会社はこれをやっていて俺の能力はこう活かせる」ということです。これを納得できる形で伝えられるかどうかです。(少なくとも僕はそう思っています)自分が面接官になったとします。「御社のここがすごい!入りたい!さいこー!」とか言ってる人よりも、きちんと論理立てて自分がどう貢献できる人間なのか伝えられる人の方が採用したいですよね。

めちゃくちゃ話が脱線しました。キリヤの就活論になってしまいました。ともかく、投資や就活をやってるとき僕はこんな風に考えてました(投資は今もやってますが)一方向からの視点だけでなく、相手や第三者の視点に立って考えてみるということですね。よく「相手のことを考えましょう」なんて言われますよね。学校でも言われます。ただ、必要性・重要性を感じてそれを実際に上手く実行することは結構難しいことだと思います。

ちなみにメタ思考のデメリットは、没入感が減る時があるということでしょうか。はしゃいでる自分を外から見ちゃって恥ずかしくなったりとか。このあたりは意識的に取り除いていきたいですね。

メタ思考に関しては、ざっくりこんな感じです。

2つ目はバランス思考です。こっちも結構そのままです。心理学では、極端の回避性というものがあります。例えば値段が2万、5万、10万のスーツがあった時、人は真ん中のスーツを選びがちだというものです。これは人間一般に当てはまる特性ですね。しかし、意思決定だけでなく、思考をする際にバランスをとっているかというと首を横に傾けたくなります。カクッ。

ヤマト証券シリーズの際に、物事で成功する本質は「知ること」「考えること」「実践すること」ではないかと書きました。人によって、比較優位があると思っています。(経済学と違って財の交換とかはしないですけどね。いや?しないこともなさそうかな?その辺はさらに議論が深められそうかもしれないですね)例えば、リサーチが得意な人は知ること、行動力がある人は実践することを重点においた物事の進め方をすると思います。例えば、営業をする際に、とにかく量をこなして経験を積んでいく人は実践重視派の人。営業の仕方を本や人から学び、それを使っていく人は知ることを得意とする人のスタンスです。得意なスキルを中心に、組み立てていくのはむしろ良いことだと思います。ですが、例えば考える重視派の人がめちゃくちゃ有用な営業の方法(平均に対して3倍売れる)考え付いたとしましょう。彼はさらにその方法に磨きをかけるべく思索にふけります。結果、業務時間の10%ほどしか実際の営業活動にしか時間を割きませんでした。これでは、100%の時間を愚直に営業活動に費やした営業の方が売れるわけです。例え話が長くなってしまいましたが、頭でっかちにならず、しかしただ考えなしに実践するだけはない、こういったバランスをとることを常に心掛けています。

しかし、バランスをとるのは自分にとって有益な時か、少なくとも悪影響がないときに限ります。例えば、株式投資には分散投資という考え方があります。ざっくり言うと、単一の金融商品だけでなく、さまざまなものを持ちましょうって話です。確かにこれは安心ですが、もし自分が絶対に他の商品よりも儲かるもの(確実に倍以上になるもの)を見つけたとします(投資の世界に絶対はないですが、わかりやすさのための仮定です)その際には、分散投資なんかせず、自分の資金すべてそれにつぎ込んだ方が良いですよね?これは極端な例ですし、現実は1か0かみたいな話ではなく、グラデーションになっていますが、基本的な考え方は同じです。

つまりバランスを取ることに固執すること、それこそがバランスを欠く行為になるので、自分にとって不利益になる場合は変にバランスを求めないということです。

ちなみにバランス思考のデメリットは、おわかりでしょうが、極端な行動をしにくくなることですかね。ただ、このあたりは自覚ができれば問題はなさそうです。

他にも思考の癖とか山ほどあるんですが、取り上げやすく、他の人にも役立ちそうなものをピックアップしてみました。意識したことなくて、使えそうだなと思ったらぜひ使ってみてください。

以上、僕の思考の癖、メタとバランスについてでした。

いつもこんなこと考えながら過ごしてます。第3者視点で見ると、変わった奴ですよね。まあ、たまにはこんな変わった奴がいるぐらいが、世の中のバランスが取れていいんじゃないですかね。知らんけど。

おわり

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