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家庭菜園王に俺はなる🍅 「実演で学ぶ野菜と果物の栽培法」放送大学面接授業感想

いつか郊外に住んで「養蜂🐝」をしたい。
そして養蜂は2年以上行いたい。
というのが、私の人生で達成するべき課題である。
3年くらい前に決めた。
ちなみになんで養蜂なのかというと、
私がはちみつ🍯が大好きだから(1年で3キロくらい消費している)
あと虫🐛が好きだから、という非常にシンプルな理由だ。
なぜ「2年以上」なのかというと、私は養蜂に対して試行錯誤がしたいので、季節性の畜産業をやるならさすがに1年ではPDCAサイクルを回しようがないと思ったからだ。
「郊外で」というのは周辺住民への迷惑を考慮してだ。蜂🐝をとんでもない匹数管理している人が隣に住んでいたら、さすがに隣の家の住人がかわいそうである。
で、いざ養蜂を始めるとなったら、
あいた時間、あいたスペースで「家庭菜園🍅」をやりたいじゃないか。
田舎暮らしをするなら、
買い物に行く手間を省けるかもしれないし。
うまくいけば節約になるかもしれない。
しかも将来の万が一に備えるという点でも、家庭菜園の趣味は今後重要になると思うのだ。
たとえば政変が起きて、日本はこれから社会主義になりまーす、ゆえに個人の財産はすべて没収でーす、資本主義社会にのっとった夢や目標は諦めてくださーい(豊かになりたいとか、会社を興して軌道に乗せたいとか)、各自これから新しい人生の目標や価値を見つけてね☆ミとなった場合。
また万一戦争が起きて地方の過疎他に疎開しなければいけない場合。
また大規模災害が起きて首都圏を離れなければいけなくなった場合。
そうした天変地異が起きたとして、
一次産業の稼働状況に頼らず生き残る術、すなわちスキル:家庭菜園を会得し、なおかつそれを楽しめれば新しい社会に適応できる可能性が高まるのではないだろうか。
…とかいう小学生みたいな妄想をして、
これは家庭菜園激アツじゃね、という気持ちになった。
現在は住宅街で暮らしているため今すぐ蜂を飼うことは難しいが、家庭菜園ならばすぐにでも始められそうだということで、
さっそくダイソーで必要な用品を買い集め、自宅で始めてみたのが去年だ。
が、これがあまりにも上手くいかなかった……
トマトなんか、夏に植えたタネが発芽はしたものの二葉🌱のまま成長せずそのまま冬になり枯れてしまった……
何がいけなかったんや……
(暗かったらしい。ここは10年住んでいるが、自分ちのベランダ(西向き)の床面が暗いなんて知らなかった……玄関に置いたら順調になった(東向き)し、西向きのベランダでやるなら台に乗せるべきだった)
てか「家庭菜園 初心者」とか出でてくるサイトの説明のふんわりっぷり(秋に肥料をまく。みたいな。具体的に何月にどの肥料をどこにどのくらいまけばいいのか……)に途方に暮れていた。
このように知識がなさすぎたので、ググってもこれだという情報に辿り着くことができないでいた。
あ、そうだ!
こういう「包括的な情報が大量に必要」な時にこそ、うってつけのシステムのそばに私はいるじゃないか。
そう、放送大学だ。

「実演で学ぶ野菜と果物栽培法」で得たエッセンス


とまぁ家庭菜園王に俺はなる!とか壮大なタイトルをつけた割に、結論から言うとまだ何の成果も出ていない。
大失敗した初年度を受け、
トマトは今年は去年よりは幾らかマシだが、いんげん、キャベツはどちらも虫害ですでに枯れた。
ただこの記事の目的は、放送大学面接授業の感想を語ることなので、
授業で得られた情報に加えて、
授業で得られた情報のおかげで辿り着いた家庭菜園系YouTuberから得られた情報、
そして個人的に思ったことを箇条書きにしてみたいと思う。
苦労して入手した情報なので本当は教えたくない。が、家庭菜園2年生、人間で言うところの九九の一の段くらいのピヨピヨレベル、千里の道も一歩からの2歩目くらいの現在地であるので、そんなに重要な情報を拾えているわけでもないと思うので書いてしまおう。

プランターはデカい方がいい

うすうすそんな気はしていた。
だからこそ、100均で売っている中で最も大きいプランターを買ったのだ。
2リットルペットボトルを横にして、もう二回りくらい大きくしたようなサイズだ。
でもこれじゃ小さすぎるということだった。
こんなもん目じゃないくらいもっとデカいプランターじゃなきゃダメだった。
50号、25リットルというやつだ。
かなりの決意が必要だったが、勇気を出して買うことにした。
これは購入するのも大変で、
レジまでよいしょ、と持って行ったら、
定員さんが「マジか」(こんなデカいプランターを買うヤツがおるんか)という顔をした気がしたし、
自転車の前カゴにナナメに入れて持ち帰る際には、道行く人の注目を集めた、気がした。
車道を走る自動車も、私の横を通り抜ける時は徐行していた。ただ親切なだけだったかもしれないが……
信頼のおけそうな家庭菜園系ユーチューバーによると、根菜をやるためには深型、葉菜をやるためには浅型、実生系の作物をやるならその中間くらいの大きさの、
「菜園プランター」なる、デカいプランターを使うのがいいということだった。
持ち帰るのは大変だったが、育ててみたい作物は山ほどある。
自分のアパートにギリギリ置けそうな数ということで、なんとか3つ買い揃えた

土は1リットルあたり30円以上の価格帯のものを

ホムセンには土がいろいろありすぎる。
かわいくてインテリアに合う好みの色と質感を選ぶためにこんなに色んな種類があるワケではなく、機能で選ぶべきなのだ。
去年はよくわからなかったので100均の「野菜の土」的な商品を使っていたが、
それだと成長があまり旺盛でないような気がして、
改めて調べ直すことにした。
信頼のおけそうな家庭菜園系ユーチューバー複数名の動画を見比べたが、1リットルあたり30円くらいの「園芸用」もしくは「野菜用」培養土が初心者におすすめ、ということで意見が一致していた。
この培養土は、袋がデカければデカいほどお得だ。
そして私は25リットルのプランターを3台買っている。
と、いうことは、何リットル必要なんだ?????
ちなみに培養土は「軽〜い」みたいな商品名がついていない限り「土」なので重い。
20リットルの大袋で大体10キロ弱くらいの重さだろうか。
私としてもやる気はあったのだが、
どうしても重くデカい土の袋を一人で運搬するのに限界があり(しかも自転車だし)
コスパで選ぶことができず、
中途半端なサイズの袋しか買うことができなかったのが非常に悔しかった(貧乏)
ちなみにまだ75リットルは買えてない。

虫はすぐ取るべき

当たり前過ぎてアホみたいだが、虫は見つけたらすぐに取り除かなければならなかった。
虫が好きだからといって、ついた虫を珍しがっている場合ではないのだった。
去年、せっかく芽が出たサヤエンドウをアブラムシの虫害でダメにしてしまっている。
というのも、去年植えたサヤエンドウは驚くべき勢いでぎゅんぎゅん伸び、新しい芽もじゃんじゃん出た。
その成長ぶりがあまりに景気良くて、いい感じじゃん!と喜ばしく思っていると、
ある時、珍しい、ライムグリーンの点が葉についているのに気がついた。
なんだろう?と思って顔を近づけると、1ミリほどのアブラムシだった。これが、あの有名な……
とはいえ私は虫が好きなので、
アパートの殺風景なベランダにこんなに勢いよく葉を出す植物が生えていることのめでたさに、
こいつも寄ってきたのだろう、と。
お前もこの喜びを共に感じておくれよと。
特に駆除もせずそのままにしておいた。
しばらく忙しく、水やりだけしてそのままにしていた。
数日たち、天気のいい日にサヤエンドウを見ると、
なんとおびただしい数のアブラムシがびっしりとついていた……
私は虫が好き、といったが、一方でたぶん集合体恐怖症の気があると思う。
鳥肌がぞわーっとたち、あまりにも気持ち悪かったので見なかったことにしてしまった。
そしてそのままその場を立ち去った……。
しかし、見なかったことにしても現実は変わらない。
それからというもの、仕事していても家事をしていても、
「あのサヤエンドウをどうにかしなければ……」
という重苦しい感情が常に心のにのしかかっていた。
数日後、意を決したものの
どうしていいかわからず、思いきってえいや、と植物体を叩くとバラバラ…とアブラムシが土の上に落ちてきた。キ、キモ〜〜〜〜!!
すでに鳥肌が立っていたが、自分でどうにかするしかない。
お次は養生テープの切れ端を使って、
細かいところにいるアブラムシも丁寧に取っていく。
これがまた、キモい。
葉の裏など、アブラムシがフェスでもやっているのかと思えるほどの混雑ぶりだった。
まぁ、全てを取るのは不可能だし、おおむね取ったところで良しとすることにした。
数日後、再びサヤエンドウを見ると、
努力の甲斐あってかアブラムシはそれほどついていなかった。
ホッとしたのもつかの間、
なんだかサヤエンドウの元気が無い。
初めのころの旺盛な生育も止まり、
葉っぱもところどころ黄色くなってカサカサしていた。水はあげてるのに…
これって、もしかして病気……??
手元のスマホで検索してみると、
どうも「モザイク病」という病気らしい。
かかってしまっては治療も難しいとされていた。
原因となるウイルスは「アブラムシ」が媒介するそうだ。
めっちゃ心当たりあるやんけ……
結局そのサヤエンドウはその後間もなく枯れてしまった。
虫は見つけたらすぐに取らないといけないのだった。(あたりまえ体操)

栽培時期に適した品種であることがすべて

なのだ。
タネのパッケージの裏に記載されている年間育成スケジュール表には「育たなくもない」という時期も含まれており、
イージーモードじゃん!くらいにギュンギュン育つ期間はもっと厳密、と教わったのだった。
スーパーに行けばたいていの野菜が通年販売されている。
ということは、
同じ野菜が一年中出回っていると思っていても、実は季節に合わせた別の品種ということがあるのだ。
もちろんハウス栽培や輸入といった手段で入荷することもあるけど。
だから育ててみたい野菜があるなら、時期に合う品種を、品種に合わせた栽培をする。
そうすれば再現性をもって上手くいく、らしい……
そういうことを、今回の授業で教わった。
今年はその通りにやってみる、と意気込んでいるところだ。

花芽形成のコントロールがコツ

わ〜たくさん花が咲いたよ、きれいだね〜〜😊
とか言ってる場合じゃないのだ。
植物は花🌸を咲かせるために全身のエネルギーをものすごく使う。
なので、例えば葉菜の場合(ほうれん草やレタス、キャベツなど)花を咲かせてしまうと、食べ物であるはずの「葉」の品質が落ちてしまう。
逆に、トマト🍅やナス🍆きゅうり🥒などは「実」なので、とっとと花を咲かせてもらわないと話にならない。だから、枯れた葉や状態の悪い葉はさっさと切り落とし、花や果実に栄養がいくようにした方がいいのだ。
また果樹🍊においては、
来年もその翌年も木に実をならせて欲しいので、
すべての花を実にさせて収穫するのではなく、
「摘花」「摘果」を施して「ほどほどに」収穫するべきだ。
そうしないと木が弱ってしまうそう。
「たわわに実った」という言葉があるが、
豊作の兆候に対して、わ〜い!とか言って実るままにしているのでは二流ということだ。

必要な肥料5選

・化成肥料
・牛ふん
・Ib
・ようりん
・苦土石灰
この5つを組み合わせれば、育てられない野菜はない、とのことだった。
全部で2千円くらい
2千円で圧倒的「成功」が約束されるなんて安すぎる

夏は2回水をやる

農場にお邪魔した際に先生からブルーベリー🫐の苗をいただいた。
あんまりに嬉しくて、一生大事にしたいと思ったが、
これを読んでいるあなたが一抹の不安を感じている通り、もらって1週間で枯れかけさせてしまった……
言い訳させてほしいのだが、豪雨の日があったのだ。 それで大丈夫だろと思って3日くらい水やりをしなかった。
そうしたらみるみるしおれて、先端の葉っぱが枯れ落ちてしまった……なんということだ
そこから毎日2回水やりをするようにしたところ、
でかい新芽をブリン!と出した。
どうやら一命はとりとめたようだが、果樹の育成自体が初めてなのでこれであっているのか??
今年のこの水やりサボり事件が来年の実の生産に尾を引かないか?わからないことしかなくて不安しかない。
ただブルーベリー🫐に合わせてトマト🍅のプランターにも1日に2回水やりをするようになったら明らかに調子が良くなった。
そりゃ、こんだけ暑ければ水やりたくさんしてほしいよね……
今は悔い改めて1日に2回水やりをするようになった。
まさに試行錯誤している最中、というわけである。

生き方案をひとつもらった

6月末に他の受講生たち(中年〜高齢者)複数名で連れ立って先生の個人農園の見学にお邪魔した。
所沢市小手指駅からやや遠い、
閑静な住宅地のずっと奥にある、古くからありそうな農場の一区画がそれだった。
小ぶりな一軒家くらいの大きさのハウス3棟と、10畳くらいの農園が2つと、それらを囲む農道とで構成されている。パッと見た感じはそんなに広い農場というわけではなかった。
その中の一つのハウスの中に招待され、先生を囲んで説明を聞いた。
雑然としたハウスだったが、
一つ一つの説明を受けるとなるほど、大学教授が建てた農園らしく、狭いながらも様々な工夫がされていることがわかってきた。
例えばすべてのポットには水やりプラグが刺さっていて、水やりプラグは配管によって米俵くらいの大きさのタンクに繋がっていてそこから常時給水されているので、ポットがたくさんあっても水やりの手間から解放されている。
タンク内の水には時々ハイポネックス(液体肥料)を混ぜるから、
ポットが大量にあっても基本的な施肥はやらなくていい。 
またこのハウスを支える鉄パイプの支柱は、埋め込むことによって屋根面に雪が積もっても潰れない強度と、基礎工事をしなくていいコスパとでバランスを取っている。
他にも、いろいろ……
先生は「だいたい全部で1300万くらいかかりましたかねェ〜退職金でポルシェ買ったようなモンですわ!」といってガハハと笑っていた。
ちなみにこの先生、シルエットがスラムダンクの安西先生に似ている。縦にも横にもものすごくデカい。たぶんすごい体力のある人なのだろうと思う。
「退職金注ぎ込んだんで、まぁ〜ここから100歳まで活きるとしてあと30年、『シャインマスカット』みたいな世の中にインパクト与える新品種作って、一山当てたりますわ!ガハハ!」とのことだった。
自分の親とそう年の変わらない高齢者にも関わらずこのギラつきっぷり。
寿命を平均寿命から大分長く見積もるバイタリティもそうだが、自分の知識とこだわりを実験させた夢の実験農場を建て、ここから夢を追いかけようという姿に衝撃を受け、こういう老い方をしたい、と憧れてしまった。
せっかく生まれたのだから、死ぬまで好奇心を追い続けたい。
人生まだまだ道半ばだ。
嫌になることもあるけど、気を取り直して、
腐らずにやっていこうじゃないかと。
そんなことを考えた。
(先生が個人的に開催してくださった見学会でのことなので、
ここに書いたことは他言しないでほしいのですが、
感動したので備忘録として残します。)

でかすぎるキュウリ🥒をもらった

今のところ楽しい

家庭菜園を始めて、毎日帰ってきてから5分くらいプランターを覗き込むのが日課になった。
手間をかけている植物の反応を見るのはなんとも面白い。
台風の日に畑を見に行く人の気持がよくわかるというものだ。
また、なんだか葉っぱの匂いとか土の匂いを日の光を浴びながら嗅ぐと、QOLが高まる気がする……気のせいかもしれないけど。
家庭菜園が上手な人の動画をYouTubeで見ると、自分の下手さにがっかりもするが、一歩一歩ゆっくりでも成長していきたい。
で、タイミングが揃ったら引っ越して家庭菜園🍅と養蜂🐝をやるのだ。

去年よりはマシなトマトだが4月にタネまいてまだコレ


しばらく放送大学で面白そうな授業を履修していきたいと思っています!

もし
「お金とか時間ないけど、どんなことやってるのか知りたい!」
という気になる授業がありましたら、
実際に履修してレポ書きますのでお気軽にコメントください!

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