勝手にシラバス「光合成微生物とその利用」放送大学面接授業を受講しようかな?と思っている人へ
実際に履修しましたので実際の授業の様子を紹介します
授業を受けた感想
提出したレポート
は別記事です。
よろしければそちらもご覧ください。
教室のようす
本年度から新たに開設された講座のようです。
文京教育センターでの2日間の開講で、
定員43名、受講生は32名で定員割れしてました。
私も受けたい授業が他にあったのですが抽選で外れてしまい、予定が空いていたのでこちらの授業に追加申請で申し込んでみました。
授業で得られる単位数は1、受講料は6000円。
男女比は7:3くらいでしょうか。
半数がいわゆる普通な見た目のおじさんなのですが……
放送大学でたまに遭遇する状況なのですが、
もしかして全員どっかの大学の教授なんじゃないか?
というくらい生徒からの質問のレベルが高く
私は実は農学部卒なのですが
しかも卒論は細菌に関わるものだったのですが
それでもこの生徒の中で一番無知なのかも……と感じて、黙ってうつむいてやり過ごすしかありませんでした。笑
放送大学の生徒は中卒レベルの知識も怪しいという人から、資格を取りに来ている現職のプロから、遊びで来ている野生の大学教授まで生徒の知識レベルの差が凄いので、
教える先生は大変だなと思います。
評価・出席
計8回、毎回、授業の冒頭に点呼があります。
シラバスによると、
『成績評価は、授業中の学習状況及びレポートの評点により行います。』
とのことで、授業の最後にレポートを提出します。
課題の書かれた提出用のレポート用紙が1時限目に配られ、
ずっと手元に持っておけますので、
1日目が終わってから家で書いてもいいし、
2日目の8時限目に30分程度記入する時間が取られますので、そこで書いてもOKです。
私は課題3つのうち2つは書けそうだったので1日目が終わってから家で書き、
2日目の授業を聴いて昼休みに軽く直しました。
他の人のレポートもチラッと盗み見た感じ、
けっこうみんなギッチリ書いていたので、
できるだけ早く取り掛かったほうが良さそうな気がします。
提出したレポートはこちらをどうぞ
授業内容、難易度
神奈川大学客員教授の佐藤剛先生が、
大学でのご自身の研究内容を解説する流れで、
光合成微生物、特にシアノバクテリアの水素合成のしくみを中心に解説してくださいます。
難易度としては大学4年〜大学院レベルだと思います。
私は東京農業大学農学部の出身で、
乳酸菌を培養して卒論を書いて卒業しました。
何が言いたいのかというと、
佐藤先生の専門分野にかなり近い専門分野の学士号を持っているというわけなのですが、それでも
「難しい🥺」と感じました。
私のやっていた研究の一段〜二段上のレベルという感じです。
受講するつもりの方は少なくとも知識として、
DNAの複製のしくみ(高校生物Bでは詳しくやらなかった気がする。私は大学で教わりました。ジッパーが開いていくような「動き」が重要になるので、本を読むんじゃなくて詳しく説明している動画を見るといいと思います)と、
細胞内の各タンパク質の役割(ミトコンドリアがどれかとか、リボソームが何をしてるかとか)については、
疑問がないレベルに知っておかないと何が何やら分からないと思います。
また遺伝子組み換えの具体的な手順の説明がかなりの部分を占めるので、
実際に研究室で遺伝子組み換えや細胞・微生物の培養をした経験がある人にはイメージがつかみやすいはずです。
私は大学時代に細菌の培養はやったことがあったのですが、
遺伝子組み換えはやったことがなくて、そちらのイメージが沸かず苦労しました。
またバクテリアが水素を合成するしくみを分子レベルまで詳しく説明しますので、
高校程度の化学の知識もあった方がいいです。
単元としては、イオン、pH、酸化還元。
金属は名前と元素記号と電荷だけ覚えていれば大丈夫です。
おすすめか
自然科学が好きだったり、
バイオテクノロジーに興味があったり、
光合成や微生物に興味がある人、
サステナブルなエネルギー、特に水素発電に興味を引かれる人
には、最前線の興味深い内容がてんこもりですのでおすすめです。
ついていくのに高い学力が求められるので、
単位が欲しいだけなら違う授業の方がいいかもしれません。
私は生き物全般が好きで、
目に見えない微生物も好きなので、
哺乳類である私たちとはDNAを利用することくらいしか共通点のない、不思議な生き物シアノバクテリアについて知ることができて、非常に面白かったです。
しばらく放送大学で面白そうな授業を履修していきたいと思っています!
もし
「お金とか時間ないけど、どんなことやってるのか知りたい!」
という気になる授業がありましたら、
実際に履修してレポ書きますのでお気軽にコメントください!
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