【問】「AというB」について、『いう』を適した漢字に直しなさい。 ~「いう」がざっと調べても「言」「云」「謂」「曰」「道」「白」とあるから個人的まとめ

えーっと、.…この場合の「いう」どの「いう」だっけ…?
「言」?、「云」?、「謂」?、「曰」?、「道」!?、「白」!??
調べてみたらたくさん出てきてよく分からん!
しかもあっちやこっちで説明が微妙に違ってたりして余計に分からん!
なので整理してみた個人的まとめ。

Aと言うB

BはAと言う。BはAと述べる
BはAと鳴る
BはAと発する

「月が故郷と言う兎」…兎が月が故郷だと述べている
「みしみしと言う床板」…床がみしみしと音を立てる
「ズキズキと言う傷」…傷がズキズキする

Aと云うB

AなるB。Aと呼ばれるB。Aと言い習わされているB。
話者は主体に一般性を想定している。
そこに話者自身は含まれていてもいなくても

「月が故郷と云う兎」…周囲から月が故郷だと認識されている兎
「ピーターと云う兎」…周りからピーターなる名前で認識されている兎

Aと謂うB

BはAと称える命名主張
BはAと唱える提唱
Aと伝わるB。由来由緒
一定の根拠と論理がある感じ。謂われなき誹謗など。

「その宝石を硝子の月と謂う兎」…兎はその宝石を『硝子の月』と呼称する
「その石を月が故郷と謂う兎」…兎はその石の故郷が月だと提唱する
「月が故郷と謂う兎」…その兎の形をしたオブジェは月が故郷だと伝わる

Aと曰うB

B「A」引用。AなるいわれのあるB。
「謂」に比べて不確かで無責任でも。曰く付き物件など。

「月が故郷と曰う兎」…兎「月が故郷」

Aと道うB

BはAと語る
「謂」に比べて論理性に劣っていい(論理的でないわけではない)
一定の方向性、筋道を持った思い、意図。報道など。

「月が故郷と道う兎」…兎は月が故郷だと語る

Aと白うB

BはAと告げる明かす打ち明ける
改まって畏まって告げる申し述べる。告白、白状、建白、科白など。

「月が故郷と白う兎」…兎は故郷が月だと告げる

AというB

まさかのひらがな。漢字じゃないじゃん…
AであろうB。Aに相当するB。
「云」に比べてより主観的確度を失い一般性を欠いていい
Aには数量、状態を示す言葉を用いる。主催者発表など。

「千羽という兎」…兎は千羽いようか
「八百という嘘」…たくさんの嘘
「白く艶やか、それでいてふわふわの毛並みここに極まれりという兎」…仕上がった兎

おわりに

これだけ当てる漢字があるので、それだけ幅広い意味で使われてるってことだろう。
使い分けると、話者の認識を絞った表記ができる
但し、読む方が同様の認識を持ってないと意味がない

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