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私の詩

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#小説

君のシグナル

冬休み。
星屑みたいな妄想が、
無数に群がる交差点。

からだが怖ばり、立ちすくむ。

君の発するシグナルは、
ぼんやり灯る黄信号。

夏休み。
昆虫みたいな暗黒が、
声を吸い込む交差点。

めまいに酔って、すわり込む。

君の発するシグナルは、
まぶしく輝く赤信号。

待つ事だけのアルバイト、
行交う笑顔をカウントする。

青春とは、
もっとも短くもっとも強い
光の波長。

差し伸べられた大きな

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