見出し画像

しあわせのかたち

記憶力や思考力というのは使わなければ衰えるものである。

はじめて出産したのは5年前。一人目の育児は「はじめて」だらけでいろいろなことに笑って泣いて怒って、今以上に必死の日々だった。

この5年で驚くほどにいろいろな環境の変化があったので比較のしようがないのだけれど、今思えばこそ、こんなふうに落ち着いてパソコンへ向かう時間をとる気持ちの余裕さえなかった。

SNSはもちろんやっていたけれど、対外的なメモしか残っていない。もっと丁寧に日々のことを残しておけばよかったなあと今更ながら考えている。

写真はたくさん、それはたくさん残っている。ただ、それはあとから見て感じることしかできない。その当時の気持ちは一緒に写っていないのだ。

後悔する理由はひとつ。離婚をして一人目の子と別々に暮らしているからだ。あの時の気持ちはもう戻ってこない。


離婚し、再婚をして二人目の子供を出産した。いまだにお腹を見るたび不思議な気持ちになる。あんなに大きかったお腹が、子宮が、もとどおりの大きさになり、骨盤がもとの位置に戻っている。

妊娠中の不自由さも、お産の痛みも苦しみも、一度目の出産ではもう二度と経験するものかと思うほどつらかったけれど、それを度外視してもわたしはいまの夫の子供が欲しかった。

実際に夫と二人で子育てしていて楽しいし、子供はとにかくかわいい。

もちろん大変なこともつらいこともある、でも、寝顔を見るとそれも忘れてしまう。二人で寝顔をみることが幸せだ。


幸せのかたちはひとりひとり違っていて、そもそも「こういう形!」とこまかく決まっている人もいれば、「こんな感じ」とふわっとした人もいるんだと思う。

その「かたち」の定義が似ている人と一緒にいることが、自分にとっての幸せなんじゃないかと最近考えている。

いろんな決まりごとが新しい様式に生まれ変わっているこの時代だからこそ、今までの形にこだわりすぎずに、生きていきたいと思う。



この記事が参加している募集

#最近の学び

182,249件

ここまでお読みいただきありがとうございます!サポートいただいたら子供に絵本を買ってあげようと思います♪