見出し画像

デジタルネイティブの僕が今更フィルムカメラ!(そんでもって沼)

#カメラのたのしみ方

この記事がきっかけでフィルムカメラを始める人が増えたら良いなと思って書いてみます

フィルムカメラ、触ったことありますか?

僕(24歳)は所謂ミレ二アル世代というやつで、つまりはデジタルネイティブ。カメラだってずっとデジタル。
フィルムカメラは小さな頃に少しだけ触ったことがあるのですが、ちゃんと写真を撮るための道具として触ったのは昨年(2020年)のことでした。

とある撮影現場で一緒になった先輩カメラマンの方に「写真の勉強をちゃんとしたいなら、フィルムは通っといた方がいいよ」と勧められたのがきっかけでした。

一口にフィルムカメラと言っても何を使えばいいのか分からず、いろいろネットで調べた結果、僕が手にしたのはCanon EOS 7sでした。


フィルムカメラ、何使う?

僕がなぜ最初のフィルムカメラにEOSを選んだのかというと、EOSシステムはデジタル高画素時代に対応した高性能レンズが良い状態で安く手に入れられるからです。
これをフィルム撮影で使ったらどうなるだろうと思ったらゾクゾクしたわけです。

時代がフィルムからデジタルに移行するタイミングでマウントや電子接点の通信方式が(たぶん)大きく変わっておらず、5000万画素のデジタルカメラと2000年前後のフィルムカメラでレンズが共有できて、しかも同じ様にAFなどが動作するわけです。
こんなシステムはキヤノンとニコンくらいしかありません。

余談ですが僕のメインカメラはSONYのα7RⅣなので、Eマウントと相性が良いのはEFマウント...ということもキヤノンを選んだ一因です。

そして何よりの決め手はその価格。
当然中古しかないのでヤフオクやebayを漁るわけですが、どんなに高くても2万円しません。僕のEOS 7sはヤフオクで15000円で落札しました。

画像のレンズはCanon40mmF2.8のパンケーキレンズで、これもヤフオクで10000円で落札しました。相性バッチリです。

僕がフィルムカメラに求める方向性は「如何にフィルムにきちんと光を当てるかを最優先にしつつ、コスパにも優れたものを」といった具合です。


フィルムカメラ使ってみた

そんなわけでEOS 7sを手にした僕は家に転がっていた10年以上前の期限切れフィルムを入れて早速外に出たのでした。
撮れたのがこれ。

意外とちゃんと色が出るんですね。

でも「如何にフィルムにきちんと光を当てるか」ってのとはコンセプトが少し違っています。
きちんと光を当てても、フィルムそのものが色を再現できなくては本末転倒です。

そこでまたネットでいろいろ調べ、KodakのEktar100を買いました。
撮れたのがこれ。

noteやインスタグラムで見る分にはデジタルカメラで撮ったものと見分けがつかないかもしれません。
Ektar100の微粒子によるところも大きいとはいえ、ここまで高画質に描けるポテンシャルがあるんですね。

余談ですが、フィルムのデジタル化についてはα7RⅣによるRAW撮影データからPhotoshopによるポジ変換を行っているため、一般的なDPE店のスマホ転送サービスなどによるものとは少し手法が異なります。
これについては別のnoteで記事にしようと思います。


現代におけるフィルムカメラってなんだろう

少し前の僕は、フィルムカメラと聞いたら古ぼけたノスタルジックな写真を撮る道具を想像していましたが、どうやらそれは違うと気付きました。

そもそも、フィルムカメラと聞くと写ルンですやトイカメラ、あるいはアンティークカメラ(レンズ)を用いた写真を想像してしまいがちでした。

それらは大抵コントラストが低くて(あるいはギラギラと高くて)ピントが甘くて、いかにも「フィルムカメラで撮りました」といった様な雰囲気を醸し出していて、とても印象的で、転じて僕の固定観念となっていたのでした。
しかしEOS 7sとEktar100で撮影した写真はどの特徴もあまり感じさせません。

これは良く捉えるべきか悪く捉えるべきか、デジカメで撮れる画と遜色ないと言えるのです。

逆に、今の時代は如何にしてデジタルでフィルム感を再現するかという事の方が流行っていますよね。

多分、現代におけるフィルムカメラは僕が最初に抱いていた印象のままで良かったと思います。写ルンですなり、ホルガなり、骨董品のハーフカメラなり...
こういったカメラに付いている良い意味で性能の低いレンズを通った光を焼き付ける道具でも良かったとは思います。

でも僕はあえて、フィルムにきちんとクセのない光を当てることによって浮かび上がってくる真の「フィルムの味」を探究したいがためにフィルムカメラを使っています。


フィルムカメラで時代を逆行する(ことを愉しむ)

僕はきっかけこそ写真の勉強としてフィルムカメラを始めたのですが、気付けば今では「如何にフィルム写真をデジタル写真と遜色ないものにするか」という道楽に励んでいます。

先にも書いた通り、今は「如何にデジタルでフィルムを再現するか」が流行しています。

代表的なところで言えば富士フイルムのデジタルカメラはフィルムシミュレーション機能に優れていますし、インスタグラムのフィルターやその他写真加工アプリでも様々な形でフィルムを再現する機能が搭載されています。
中にはデートの焼き込み加工をする機能まであります。

お手軽便利でお金のかからないものが多いですよね。

PCでならDXOのFilmPackなんてのもありますし、Lightroomのフィルム風プリセットもたくさんありますよね。

逆にフィルムのデジタル化はどうかと言えば、DPE店でやってもらうとか、フィルムスキャナーとか、フィルムデジタイズアダプターとか、NEGATIVE LABとか、スキャニングルームをレンタルとか...

ただでさえフィルムそのものと現像にお金がかかるのに、それをデジタル化するための道具がまたまあまあなお値段で、良い事無いですほんと!(記事の趣旨は...?)

でもこれが僕にとって本当に楽しいんです。

みんながデジタルでフィルム感を再現する中で、僕はフィルムでフィルム感の無い写真が撮りたい。


まとめ

僕のカメラのたのしみ方、どうでしょうか。

今は無事にGW690Ⅱも購入し、minolta CLEの購入を検討していて沼にハマっていますが、これからもズブズブでいたいです。

まだまだフィルム初心者ですし、noteも初心者でわからないことも多いのですが、これからもフィルム撮影をしつつ、デジタイズしつつ、発見があれば記事にしたいと思っています。
それから、noteのいろいろな方と繋がれたらいいなとも思っています。

また、この記事の中で明らかに間違っている事があればご指摘いただきたいとも思います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?