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Sound Horizonの考察・調査記事まとめ

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ニンニ リズが書いた、Sound Horizonの楽曲や世界観に関する考察や調査記録記事のまとめ。
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2023年4月の記事一覧

【SH考察:017】絵馬に願ひを!登場人物の名の由来

※2024/03/24更新 Sound Horizonの『絵馬に願ひを!』の登場人物の名前は、明らかに日本神話の神々の名前が由来になっていそうなものが多い。 由来と思われるのはどの神か、どんな神かを整理した。 対象曲7.5th or 8.5th Story 絵馬に願ひを!Full Edition全曲 知っておきたい言葉古事記・日本書紀 どちらも日本神話を含む歴史的記録が書かれている書物の一種。 ただ古事記のほうが神話的な内容(出雲神話と呼ばれる、出雲=島根を中心舞台と

【SH考察:016】絵馬に願ひを!秋津皇国を現実と照合してみた

※2023/09/11更新 Sound Horizonの作品『絵馬に願ひを!』は、日本に似て非なる架空の国、秋津皇国が舞台。 当然作中に登場する地名は架空だが、現実の日本の地理と照らし合わせて、モデルとなった場所を推定することができる。 今回はその推定結果をまとめた。 あくまで筆者調べの推定結果なので、いやこっちじゃない?みたいなご意見あればぜひ教えてください! 対象7.5th or 8.5th Story 絵馬に願ひを! 考察秋津皇国に見立てた日本地図 現実の日本

【SH考察:015】老人と三姉妹はなぜイベリアを流浪しているのか

Sound Horizonのシングル『聖戦のイベリア』は、宗教間の争いを老預言者と三姉妹が見届けるという視点で描かれている。 ではなぜ、彼ら4人は流浪の旅路を歩んでいるのだろうか?なぜ争いの当事者ではないのか? これらを、イベリア半島での宗教観と、彼ら4人の立場から整理することで明らかにした。 対象Story Maxi 聖戦のイベリア 考察同じ「神」を信じる者達 キリスト教とイスラム教、そしてユダヤ教は、同一の「神」を信仰している。 もともと古くからユダヤ教があった。

【SH考察:014】イドイドとMärchenの時系列

Sound Horizonの中でも2つのCDから成り立つ物語。プロローグであるシングル『イドへ至る森へ至るイド』と、7番目の地平線であるアルバム『Märchen』。 全体を通して黒死病(ペスト)や魔女狩り、宗教改革の影響が垣間見える。そのため、そういったヒントを拾いつつ、実際の史実を参考にして、各局の時系列の整理を試みた。 対象曲Prologue Maxi イドへ至る森へ至るイド 7th Story Märchen 考察薔薇の塔で眠る姫君:? いきなりだが詳細な時代が

【SH考察:013】プロイツェンはドイツに近いがプロイセンからは遠い

Sound Horizonの作中には、ドイツっぽい地名がいくつか登場する。 そしてドイツそのものを指していそうな「プロイツェン」はかつて存在した国「プロイセン」を連想させる。 しかし実はプロイセンそのものは、現ドイツと支配領域が異なる。 その矛盾を皮切りに、「プロイツェン」が単一の王を仰ぐ国なのか、各地名を整理しながら「プロイツェン」の支配領域と、国家形態を検証する。 対象1st Story Renewal Chronicle2nd より『聖戦と死神 第1部「銀色の死神」~

【SH考察:012】レニーの友達ジョニーと医者ジョンは同一人物であると言える根拠

Sound Horizonのシングル『ハロウィンと夜の物語』に登場する少年ジョニーと、アルバム『Nein』の『言えなかった言の葉』に登場する医者ジョン。 先に結論を述べると、私はこの二人を同一人物だと推定している。 その理由をまとめた。 対象Story Maxi ハロウィンと夜の物語より『おやすみレニー』 9th Story Neinより『言えなかった言の葉』 考察少年ジョニー・リヴァモア 『おやすみレニー』に登場する少年。レニーと友達になった、奇しくもレニーと同じ苗

【SH考察:011】実在のルードウィング家・ヴェッティン家との比較

Sound Horizonの作中登場人物であるテレーゼやメルツのルードウィング家と、エリーザベトのヴェッティン家。 人物は架空の存在ではある者の、この2つの家系自体は実在する。 サンホラの世界と実在する家計の歴史を比較することで、サンホラの世界のストーリーがどれくらい現実と矛盾せずとらえられるかを検証した。 対象Prologue Maxi イドへ至る森へ至るイド 全曲 7th Story Märchenから『磔刑の聖女』 考察曲中の出来事整理 イドイドの中は3曲の時系

【SH考察:010】『火刑の魔女』の時系列に違和感があるかもしれない

Sound Horizonのシングル『イドへ至る森へ至るイド』とアルバム『Märchen』の時系列を検証過程で、『火刑の魔女』の時代背景に疑問がわいた。 具体的には主人公の幼少期と、成長後の時代の整合性が取れなかったのだ。その理由と、どうすれば整合性が取れるかを検討した。 対象7th Story Märchenより『火刑の魔女』 考察約170年のズレ 端的に言うと、主人公(後に修道女になる娘)の幼少期の話と修道院に入ってからの話で時代の整合性がとれない。170年くらい合

【SH考察:009】Roman作中の時系列

Sound HorizonのアルバムRomanは全体的にフランドル、現実でいうとフランスを舞台にしている。 ただ細部を見ると、時代はバラバラなようにも見えた。そのため、今回はRomanの各曲がいつ頃の出来事なのかを検討し、時系列順に並べてみた。 対象5th Story Roman 考察見えざる腕:1524年以降 詳細は下記記事にまとめているが、金髪のローランと赤髪のローランが戦えるタイミングが、フランドルvsブリタニアの、ブリタニア内グラスミアの戦いくらいしかない。

【SH考察:008】神聖フランドル帝国はナポレオンによる帝政がモデルなのか

私は別記事※で、サンホラで<聖戦>と呼ばれる戦い、特にブリタニアとフランドルとの戦いは1500年代の話と仮定している。 しかし、現実のフランスが帝政化したのはもっと後、具体的には1800年代ナポレオンが台頭した時期だ。 そのため、作中の<聖戦>が1800年代であった可能性はないかを検証する。 ※別記事はこちら 考察いったん作中の流れに沿って、実際の史実と比較した。 先に表でまとめたものを見せるとこちら。 フランドルがプロイツェンを滅ぼす これは現実の国名で書き直すと「

【SH考察:007】Moira作中の時系列

Sound HorizonのStory CD(アルバム)の中で、特にMoiraは全体を通して時系列がわかりやすい。改めて時系列を整理してみた。 対象曲6th Story Moira 考察舞台 大雑把に言うとバルカン半島やアナトリア半島あたりの地域。 サンホラの中でも群を抜いて古い時代を扱っており、ざっくり見ても時代背景は紀元前。 曲中の情報から、ざっくりと地理イメージを図に起こした。 地理については別途こちらでもまとめているので、もしよろしければご一読ください。 1

【SH考察:006】Moiraの地理

※2024/05/07更新 Sound Horizonの地平線の中でも、群を抜いて古い時代をテーマにしているMoira。 詳細な年代情報は少ないが、地理情報はある程度つかめるためまとめた。 対象6th Story Moira 考察ギリシャ各領域の位置関係 舞台は大まかに言うとギリシャだが、現実現代の地理や国と照らし合わせるとトルコなども含まれる。ざっくりエーゲ海の周辺ととらえるほうが良いだろう。 おおよその配置は現実の地理と、各曲の描写で判断できる。 『神話 -Μυ

【SH考察:005】ルーナ バラッドはどこで生まれどのような軌跡をたどったのか

Sound Horizonの作中、かつて存在したと言われる詩人バラッドの最期の詩は、苛酷な旅を続ける娘の心の支えとなった。 その娘は恋人も視力も失ったが、自身もまた詩を続け、そして今度は彼女の詩が人々の希望となった。 この娘、ルーナ バラッドの軌跡をまとめた。 対象曲1st Renewal Story Chronicle 2ndより『辿りつく詩』『薔薇の騎士団』 9th Story Neinより『名もなき女の詩』 考察考察にあたり、事前にこちらもぜひご一読ください。

【SH考察:004】詩人バラッドと詩人ルーナの関係

Sound Horizonの作中に詩人として登場する「バラッド」と「ルーナ」、そしてルーナが口にする「エンディミオ」。この関係を整理した。 対象Pico Magicより『辿りつく詩』 Pico Magicまたは 1st Renewal Story Chronicle 2ndより『詩人バラッドの悲劇』 9th Story Neinより『名もなき女の詩』 考察時系列から見る関係性 『辿りつく詩』は、Pico Magic版とChronicle 2nd版で、出だしが異なる。