ファジアーノ観戦記 2023年6月24日 ヴァンフォーレ甲府戦
15時ちょうどのあずさ33号で
前節までファジアーノ岡山は2連敗。審判に振り回されたり、ミスを連発したり。私の気持ちが消化不良の2週間。
甲府は試合前の時点で5位、さすが天皇杯優勝は伊達ではない。そんな相手に調子はいまいちの岡山が挑む。ナイトゲームで当日中に家に帰れるかも微妙なので、この日は行かないつもりだった。しかし当日の朝になって、試合開始が18時と気が付いた。
19時だとばかり思いこんでいた。
慌てて経路を確認すると、日付が変わらないうちに帰ってこれることが判明。当日になって決めたにも関わらず、快く送り出してくれた家族に感謝!
新宿から15時ちょうどのあずさ33号に乗って、人生初の甲府というか山梨に向かう。あずさの社内ではコンセントがあり、スマホの充電が可能。車内販売もあり、超快適。アウェイ旅を何度かしてきたが、だんだん電車に乗ること自体が楽しみになってきた。乗り鉄の父の影響があるかもしれない。
武田信玄の街、甲府
1時間半の電車ののちに甲府に到着。駅の南出口から出ると、でっかい信玄公の銅像。その下に佇む人間がとっても小さく見える。お土産にも「信玄」の二文字。街を歩いていても、お店の壁に信玄の軍配のデザイン。信玄公、めっちゃリスペクトされている。
老若男女が集うスタジアム
甲府駅南口のバスターミナル2番乗り場、往復切符を乗り場で勝って、スタジアム行のシャトルバスへ乗り込む。車内のアナウンスは甲府の選手たち。棒読みのアナウンスにほのぼのしていたら、明るいアナウンス。言われなくともわかる、三平選手(通称さんぺー)。こんな人がいたらチームも雰囲気はいいだろう。
スタジアム駐車場にバスが到着し、JITリサイクルインクスタジアムへ歩く。ビジター席は通常正面の裏側になっていることがあり、スタジアムについてもさらに10分ほど追加で歩くこともあるけれど、ここはビジターの入り口までが近かったので、あまり大変さは感じなかった。
スタジアムそばの広場では、スタグルのキッチンカーがずらりと並び、肉系、麺類、アジア系、スイーツと種類が豊富。今日はベトナムキッチンカーの列にならんだ。
老若男女が青と赤のユニフォームを着て熱気がすごい。チームも調子がいいから、猶更だろう。いいなあ、岡山もPO圏内まであがらないかな、と羨ましくなった。
初体験のビッグフラッグ
スタジアムに入り、席の前側に陣取る。このスタジアム、最前列は地面とほぼ同じ高さのようで、目線が選手と同じくらい。選手たちが挨拶に来たときは、とても近い距離で写真や動画に収めることができた。
最前列中央付近には岡山からの応援団。今日は大旗に女性の姿も、風はあまりなかったが、それでもあのサイズを振るのは大変だったかと。同じ女性として尊敬する。
ゲットしたスタグルを食べ終わったころ、ビッグフラッグの展開が始まった。私の席はそのビッグフラッグの真下になった。オーバーザレインボーの曲に合わせてビッグフラッグが左右に揺れる。いつも遠くから見ていたビッグフラッグ、下はこんな感じなのかと思わず動画に撮った。
選手入場は見れなかったが、これはなかなか貴重な体験だった。
猛攻と堅守の見ごたえある試合
去年の天皇杯優勝、現在リーグ戦の試合開始時点での暫定順位は5位のヴァンフォーレ甲府。怖いのはFWウタカ選手。サザエさんみたいな髪型とは裏腹にその動きと体格はまさに重戦車。バイス選手とのマッチアップは見ごたえ十分。かつてはチームメート同士だった二人、敵同士になるのはどのような心境なのか。
前半は惜しいシュートはあるが、甲府に攻め込まれるシーンが多かったように思った。後半になると、ずいぶん動きがよくなり攻撃のシーンが増えた。しかし甲府は守りも堅い。そのうえ後半から三平選手登場。甲府川の応戦席が盛り上がる、すごい人気。モリモリのアフロと明るいキャラクターだが、敵に回すと本当に怖い。後半80分には三平選手のシュートが!惜しくも外れたが、この試合一番心臓が口から飛び出そうだった。
少しでも後押しになればと、応援に声を上げる。ペンライトを振り、時には手拍子も加える。この日の応援もすごかった。岡山のピンチになるとコールリーダーが「後押しするよ!」その言葉にサポーターが奮い立つ。
ビジターのエリアは狭かったが、その分人が集まって皆声が大きくなっていたように思う。
後半ATにはファジアーノも攻め込んだが決められず。0-0の引き分けに終わった。
連敗は脱した!あとは結果。
勝つに越したことはないけれど、無失点に終わったことは大きな収穫。底は脱したと思いたい。試合後の選手の挨拶の時、岡山サポーターの声援は暖かい。大きな拍手が選手たちを称える。
「次は勝とうぜ」「よく攻撃をしのいだ!」
本当に、よくしのいだ。あとは勝ちが欲しい。目標がJ1昇格と明確になって、私もファジアーノの勝ちにこだわるようになってきた。去年より貪欲になってしまって、ついつい上位との勝ち点の差を気にしてしまうけれど、長い目で見ていきたい。
次に観戦に行くときは、試合後の挨拶で笑顔のラインダンスを撮りたい。
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