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出会いのきっかけなんて色々だ。

SNSの出現によって、自分の意見を発信できる場所が増えた。私が子どもの頃は、自分の考えていることなんて、せいぜい日記に書くくらいだったからね。そんなの誰も見ないし(というか見せないし)

今も昔も、そんなに大きく人の考えていることが変わっているとは思わないので、もしも昔の日記が全て公開されたら、炎上することなんてたくさんあったんじゃないだろうか?

自分が発信した意見、言葉に対して、反対意見や否定的な意見を述べる人がいても、昔はどこの誰だかわからない人が友達同士で飲みながら「あーだこーだ」と言っている意見なんて目につかなかったわけだ。

今はそれが、インターネットを介することで目につくようになって、しかも誰かが発信した意見に便乗して鬼の首を取ったように「ほら!この人だって言ってるじゃん!」と雪だるまのように増え、多数決で勝ち!ってなるっていうのが最近の炎上なのかな、と思う。

ただそれも悪いことばかりではない。「炎上商法」という言葉があるくらいで、炎上するということはそれだけ注目されているってことだから。でも、私が今回感じたよさはそれではない。(これは自分でも意外だったので書いておくことにする)


昨年私が取材していただいた記事が、最近突然SNS上でちょっとした騒ぎになったのだけれど(ごく一部でね)色々誤解があるな、と思ったのでその記事に対して最初に異を唱えた方にご連絡した。

その人は、私のことなんか無視してもいいところを、きちんと対応してくださって、ご自分の考えや「この表記ではそらやすさんの言いたいことが伝わらずに、誤解されますよ」ということを丁寧に教えてくださったし、私の話を聞いてご自身の発信についての訂正も入れてくださった。

もちろん私には私の考えがあって、全てをその方の納得いくようにするってことはないんだけれど、もっともだよなあ、と思うご意見もたくさんあった。

私は「100人いたら100人が全員納得いく形を作る」ってのは無理だ、と思っているので、これからだって自分が伝えたいことを伝えたい形で伝えていくし、譲れないものもある。何でもかんでも受け入れるわけじゃない。

だからといって、そのことに固執したり押し付けたり、相手を全否定して「こっちが正しい!」というつもりはない。(あ、そこは自分が間違ってたな)と思えば訂正したいし、気づいていないことがあるなら教えてもらえる方がありがたい。だけどそのためには、「おかしいな」と思っているってことを発信してもらう必要がある。それは痛い。痛いけど必要。必要だけど痛い。(だからできれば優しく発信してほしい(笑))


「否定する人は敵」と捉えたら、その人と対話する気になんてならないし、どうやってやり込めてやろうか、みたいになって、せっかくの改善のチャンスを逃すことになる。だけど、自分を否定している人に声をかけるってのはなかなか勇気がいる。だって、もっと攻撃されるかもしれないからね。でも今回思い切ってお声がけしたら、快く対応していただいて、結果として自分がうまく伝えきれていない部分に気付くこともできた。

だから、自分が否定的な意見を発信するときには、その人みたいにきちんと向き合う覚悟を持って発信したいな、って思ったんだよね。言いっぱなしじゃなくて。それが否定する側の責任でもあるんじゃないかな、って思った。

鬼滅の刃という漫画で「鬼は人を食べるんだ!人を食べない鬼がいる、なんてのは認めねえ!」っていう鬼殺隊員にお館様が

「これを否定するためには 否定する側もそれ以上のものを差し出さなければならない」

っていうセリフがあるのだけど、あれ。否定する側が上!絶対!!みたいなのはないって感じ(漫画を見ていない人にはわからない例えですいません)


あ、だからといって全てそんな風にうまくいくとは限らない。常に「あくまで認めねえ!」って臨戦態勢の方もいるし、こちらにそこまで時間を使ってくれる人ばかりではないし、こっちもそればかりに対応できないし。話してもどうしても意見の合わない方もいるからね。

今回私は、たまたまラッキーなことに誠実に対応してくださる方に当たったってことで、そうならないことだってあるので、そこは勘違いしないで欲しいのだけれど。他の方にも何人か連絡したけど、きちんと対応してくださったのはお一人だけだったので。でもいいの。最初に発信した方だからこそ、わかってもらえたのが嬉しかったので。

「出会いが最悪なところから始まる恋愛」ってよくあるシュチュエーションなのだけど、今回のはそれに近い。いや、恋愛にはならないけど、間違いなくファンにはなった(笑)その人のYouTubeチャンネル登録しちゃったもんね!


今回は突然知らないことろで会ったこともない人からいきなり否定されて、「なんだよ!」と思って連絡したら、めっちゃいい人だ!ってわかった。でも、あの人が最初に意見を発信してくれてなかったらこの出会いはなかった。出会いなんてどこに転がっているかわからない。

その出会いをいいつながりにするのも、ただ敵を増やすだけにするのも、自分次第なのかなと思う。甘いかな。甘いかもね。でも、こんな出会いもあるよ、って話。

飲みに行けたらいいな。私はノンアルコールだけどね。きっと楽しいと思うんだよね。

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