第226話:日本一短い会話
[日本語雑話]
聞きかじった話にすぎません。
世界一短い手紙は、ヴィクトル・ユーゴーが「レ・ミゼラブル」の売れ行きを出版社に尋ねた
に対して、出版社が返事をした
というやりとりだと言われています。
「評判はどうか?」
「いいよ!」
という感じでしょうか。
少し応用してみると、
「る」は動詞の語尾ですから、あらゆる動詞をあてはめることができます。
正面切って言いたくないようなときには、ちょっと気のきいたいい表現かもしれません。例えば、恋人同士の会話で使えそうです。
もう35年一緒にいるカミさんとの会話は、微妙ではなく完全省略形です。
みたいな、意味不明。
「あ・うん」のような、なかなか「あ・うん」でないような感じです。
金田一氏の本に載っていましたが、方言ではこんなのがあるそうです。
これは
「どこ行くんだ?」
「湯だよ」
という会話です。
では、これは?
答えは、
「お食べ」
「いただきます」
いや、上品すぎますか。
「食うか?」
「ああ、食うよ!」
かな。
恐らくこれが日本一短い会話だそうです。
■土竜のひとりごと:第226話
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