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土竜のひとりごと:まとめ記事:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを2000字程度の文章に整理してここに集めてみたいと思います。
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#人間

土竜のひとりごと:目次

これまで書いたものを見直して整理しています。 貧乏性の僕はなかなか思い切って捨てることも…

空を飛ぶ土竜
1か月前
34

第141話:人が山に登る理由

僕がまだ学生の時、友人と飲んだくれて終電もなくなり、近くの後輩の下宿に転がり込もうとした…

52

第270話:詩:自己嫌悪

どうでもいいことを ふと思いついたりするもので、 この間 通勤の帰り道、 ほとんど信号にかか…

空を飛ぶ土竜
10か月前
51

第262話:脱身体の欲望

授業で黒崎正男氏の評論を読んでいる。ざっとこんな内容である。 身体は現代にとって大切なテ…

37

第255話:水俣の甘夏

『水俣の甘夏』という1984年3月に公開された映画がある。 この映画の存在は気にかかっていて…

38

第252話:三笘の1ミリ

世の中には「僅差」ということがあって、これはもう随分前のことになるが、指導していた女生徒…

33

第204話:身体は人間の特権か、障害か?

日曜日にふとテレビをつけると報道番組(日テレのバンキシャ)で「分身ロボットカフェDAWN」が採り上げられていて、その内容に衝撃を受けた。 これは、「分身ロボットカフェ」のページにある説明の引用だが、重い障がいを持つ人が自宅にいながら、分身ロボットを遠隔操作することで社会との接点を見出すという取り組みである。2018年に実験的にスタートし、2021年6月に東京・日本橋エリアに常設実験店がオープンされた。番組の中では、福岡から、奈良から、オーストラリアから遠隔操作をしている人が

第203話:焦るAI

数年前のインハイの地区予選。テニスの団体戦が行われる日の朝、試合会場に向かうために早起き…

5

第156話:現実逃避短歌

先日の秋の一日、久しぶりにのんびりと山歩きをしたのであるが、蓑虫を見たのをきっかけに、ふ…

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第144話:ウルトラマンとソープじいさん

3分間という時間は短いようで長く、また長いようでいて短い。 真剣になればかなりのことが出…

9

第141話:人が山に登る理由

僕がまだ学生の時、友人と飲んだくれて終電もなくなり、近くの後輩の下宿に転がり込もうとした…

37

第109話:ハナゲによる世界の可視化

ハナゲという痛さの単位 以前、車に乗りながらラジオを聞いていると、痛さの単位にハナゲを使…

空を飛ぶ土竜
1か月前
39

第100話:天の国に王様がいました

天の国に王様がいました。 王様は誰にも負けない 優れた人になりたい と思っていました。 あ…

空を飛ぶ土竜
2か月前
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第99話:無用者

海岸によく出かける。海はいい。海を見ていると何となくほのぼのとしてくる。だから、暇があるときは沼津の千本浜に出かける。海を見たいという衝動が人間に湧くのは何故だろうなどと考えながら、海岸や防潮堤の上でゴロゴロ過ごす。 この間は鳩がやってきて、僕が食べているおにぎりを一緒に食べた。5羽も6羽もやってきて、人懐こく膝に乗ってきたりする。トンビが飛び、富士山がきれいである。 ついこの間も千本浜に転がっていると、今度は色の黒い、帽子をかぶったオジサンが近づいて来て「あんた仕事あん