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土竜のひとりごと:まとめ記事:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを2000字程度の文章に整理してここに集めてみたいと思います。
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#人間

土竜のひとりごと:目次

これまで書いたものを見直して整理しています。 貧乏性の僕はなかなか思い切って捨てることも…

空を飛ぶ土竜
3週間前
32

第270話:詩:自己嫌悪

どうでもいいことを ふと思いついたりするもので、 この間 通勤の帰り道、 ほとんど信号にかか…

空を飛ぶ土竜
9か月前
51

第262話:脱身体の欲望

授業で黒崎正男氏の評論を読んでいる。ざっとこんな内容である。 身体は現代にとって大切なテ…

37

第255話:水俣の甘夏

『水俣の甘夏』という1984年3月に公開された映画がある。 この映画の存在は気にかかっていて…

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第252話:三笘の1ミリ

世の中には「僅差」ということがあって、これはもう随分前のことになるが、指導していた女生徒…

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第204話:身体は人間の特権か、障害か?

日曜日にふとテレビをつけると報道番組(日テレのバンキシャ)で「分身ロボットカフェDAWN」が…

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第203話:焦るAI

数年前のインハイの地区予選。テニスの団体戦が行われる日の朝、試合会場に向かうために早起きをして出たのだが、途中で道が渋滞し先に進めなくなってしまった。 御殿場に住んでいるので、富士方面に向かう時には東海道ルートではなく、富士山側の山越えルートを通るのだが、途中にあるサファリパークに向かう車の渋滞にハマってしまった。 折しも、ゴールデンウイーク。サファリパークはまだ開門していないのか、車はかなり手前から渋滞し動こうとしない。 時間的にはまだ余裕はあったので、Uターンし別のわ

第156話:現実逃避短歌

先日の秋の一日、久しぶりにのんびりと山歩きをしたのであるが、蓑虫を見たのをきっかけに、ふ…

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第144話:ウルトラマンとソープじいさん

3分間という時間は短いようで長く、また長いようでいて短い。 真剣になればかなりのことが出…

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第141話:人が山に登る理由

僕がまだ学生の時、友人と飲んだくれて終電もなくなり、近くの後輩の下宿に転がり込もうとした…

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第109話:ハナゲによる世界の可視化

ハナゲという痛さの単位 以前、車に乗りながらラジオを聞いていると、痛さの単位にハナゲを使…

空を飛ぶ土竜
1か月前
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第100話:天の国に王様がいました

天の国に王様がいました。 王様は誰にも負けない 優れた人になりたい と思っていました。 あ…

空を飛ぶ土竜
1か月前
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第99話:無用者

海岸によく出かける。海はいい。海を見ていると何となくほのぼのとしてくる。だから、暇がある…

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第79話:ひまという苦しみ

高校時分、テスト監督をしている先生が羨ましくてならなかった。 こちらは不勉強を悔いながら出来の悪い頭を必死に働かせて問題を解いているのに、いかにも暇そうに窓の外を眺めたり、椅子に腰掛けてぼんやりしていたり、中には野球の投球フォームをしてバランスを崩してひっくり返ったりする先生もいたが、いずれにしても、どの先生ものんびりと心地よく自由時間を楽しんでいるように見えた。 あんなご身分になってみたいと夢のように思ったりしてみた次第なのである。 ところが、どういう因果か僕は高校の教員