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ストーリーとの距離感と受け止め方を変えながら読んでみよう。

今朝は早めに目がさめて、うつらうつらと二度寝をしたら今の時間になった。先日から読み始めた本が、自分が一人でうんうんうなって抱えていたことを整理してくれている本だったので、何度も読み返しながら読んでいる。
小説や漫画などストーリーがあるものは先がわかると1回目の新鮮さはなくなるので、繰り返し読む機会は少ない。結果がわかるとわかった気になってしまう。
お気に入りの映画や、音楽は何度も繰り返し触れる機会がある。音楽の場合は1日中ずっと同じ曲を聴き続けるということもあって、形式や構成、展開などを分析する段階に入るのだけど、ふとそういう読み方をやる本は少ないと思った。本の再読は2回目のハードルがなぜ高いんだろう。

物語を観たり読んだりするのは好きだけど、自分で物語をつくることに関心がないのは、2回目に足を運んでもらうための邪魔になるもののように捉えていたからかもしれない。
舞台芸術でも映画でも例えば「リピートに耐えうる強度のあるもの」という基準があるのだけど、もちろん作品自体の質が良いとか、丁寧に作り込まれているとか、様々な要素がある。何度観ても新鮮に感じるもの、いろんなかたちに捉えられるもの、というふうに考えると、ストーリーに目を奪われてその新鮮さが失われることを避けていたのだと思う。でも改めて考えてみたらストーリーも作品のひとつの要素だから、嫌う必要などなく、もう少し仲良くなってもいいんじゃないかと思ってきた。
ストーリーがあるとかないとか関係なく「作品に1度ならずとも2度3度と触れて欲しい。」という思いは作品をつくるひとなら誰もが抱く共通の願いであることは間違いない。

ストーリーがある本のリピート率が低いのは、書いてある文字を読解すること、小説だと文体に身を委ね切ってしまう読み方に慣れているからだと思う。読み方のアップデートができていないのかも。今は書かれていない世界を想像することのほうが大切だと知っているから本の読み方や接し方をもう少し変えたら、新しい世界に足を踏み入れることができるんじゃないかな。ちょっと楽しみになってきた。


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