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タバコの香りと廊下際の彼女
ドラッグか、お酒について書かれている曲。すこやかな歌詞の音楽に趣味が偏りぎみなので、なかなか難しかった(当人の心が健やかかどうかは別)。
最後のキスはタバコのflavorがした ニガくてせつない香り
言わずもがなの名曲、First Love。
15歳にしてこの歌詞を書いた宇多田ヒカル、ここに至るまでにどんな出会いと別れを繰り返してきたのか……。
白いヘルメットを被り、膝丈より長い制服のスカートをたくし上げながら自転車を漕いでいた私とは大違いだ。
もし、宇多田ヒカルが学校の同じクラスにいたとしたら。
きっと、廊下際の席でいつも一人イヤホンをしている。なにか聴いているようにも見えるようで、なにも聴いていないようにも見える。
彼女が身に纏う世界観のカプセルの中には、誰も入れてもらえないような、そんな気がする。
ただ、
最後のキス”は”タバコのflavorがした
となっているあたり、主人公が最初に好きになった頃の相手は、タバコを吸うような人ではなかったのではないか、と思う。
タバコの香りが、相手の変化や、二人の距離が徐々に離れていったことのメタファーだとするなら、この主人公もなんだか初々しい、年頃の女の子だ。
そう思うと、案外お近づきになれたかもしれない。
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