Emotion

八方美人

だよね。
当時お付き合いをしている方から言われたヒトコト。

その通り。だから、グサッと突き刺さった。

他の人も思っていたのかもしれないし、自分でもわかっていたけど、この言葉で自分自身を表現してこなかった。

最近、占いをしてもらうと、「感情を出して」等と”感情”というキーワードで何やらメッセージをもらう。

難しい。とっても、私には難しい。

これまで、自分の感情は、出さないでいた方がいいと思っていた。
周りにいる人がどう感じるか、私がどういう反応すれば喜ぶのか、それを推察して、行動したり伝えたりしてきた。その方が楽なのか。いや、もう染みついた私の行動原理だ。

感情を出す、なんてことできない、しなくていいと思う。なぜかと考えると、行きつく先はやっぱり両親。

私の親は、うれしい、悲しいなんていう感情を出しているのを見たことがない。いつも、フラット。母親には怒り、という感情はあり、盛んに出していた。しかし、父親は怒りすらほとんど見せたことがない。

ある日、幼馴染が、ママはすぐに泣くから、なんて話をする。とても不思議だった。大人がそんなことするの？って。

感動するテレビを見ても、泣いている様子のない両親。だから、いつも泣きそうになるのを必死でこらえてテレビを見ていた。泣いてる自分をみれば、あっ、泣いてる！！なんて言われるんじゃないかと思っていた。
この行動は今でも直らない。一人でテレビを見ていても、素直に泣けず、泣くのを我慢しながら見ている。

泣けばいい、号泣したらいい、なんてわざわざ考えている。結果、どうやってテレビを見て泣いたらいいかわからなくて、いつものように我慢しながら泣いている。

幼馴染は、泣き虫なママを持っているお陰で、姉弟みんなママ思い。家族思い。素敵だなと思う。

うちは家族として存在しているけれど、両親を素直に心配してとか、遠慮なく接することのできる、子供として甘えることのできる関係性を持っていない。とても気を使う関係。子供からすると。

この、自分の家族関係は、今作り出している、私の家族関係に反映させたくないと思っている。

でも、素直に、反射的に子供に対して

あなたのこと好きよ、ステキよ、素晴らしい、ママはうれしい

なんていう感情は出せない。いつも頭で考えて、言わなきゃ、伝えなきゃってわざわざ思ってから出している。それでも他の人から見れば全然出せてないのだろうけど。

マイナスな感情の”怒り”の部分は出したくないのに、止められなくなっている。お互いに楽しくない。子供とこんな関係を作りたいわけじゃないのに、この感情ばかりぶつけてしまっている。

パパにだって素直にいろんなこと伝えてはいない。

何度ももらう”感情を”というメッセージ。

この引っ掛かりが解消できたら、何か今自分の中にあるもやもやも晴れるのかもしれない。

ただ、自分にはすごく難しいことだから、そう簡単にこの扉は開けられない。この扉の先に見える景色は素敵なものだとわかっているけど、扉の前に行くまでに足を止めてしまう。

まっすぐな道を行けばいいだけなのに、走りすぎて前をよく見ず、それた道に入ってみたり、慎重になりすぎて小さな一歩が出せなかったり。結局その道を進むのをやめて、いつもの脇道をずっと歩いてみたり。

脇道を歩き続けることは、私には慣れた道だからとっても歩きやすいけれど、自分の子供にはこの道を選んでほしくない。この道を選ぶまでの悲しい思いをさせたくない。なのに、この脇道にどっぷりとつかったままの私。

愛おしい子たちの、心がピュアなうちに、修正したい。