父よ、逝かないで
平成31年3月。
毎日、父に会っているとその時が近づいてきているのは分かってしまうけど、それを受け入れたくない気持ちもあり。
静かながらも、心は苦しい日々を送っていました。
ある日、深夜にスマホが鳴ったので飛び起きると母でした。
「今、病院から電話があって父さんが危険な状態だから来てくれって!」
「分かった、すぐに行く。」
大慌てで着替えて車を走らせました。深夜だったので道はガラガラ。焦りから、かなりスピードを出してしまっていました。
病室に入ると、酸素マスクをつけて息苦しそうな父がいました。
看護師さんに話を聞くと、血圧とspo2が下がり、酸素投与が必要となったとのこと。
父に声をかけると険しい表情で私たちを見ていました。
朝方になり、少し落ち着いてきたので看護師さんにお任せすることにしました。
しかし、いつまた急変するか。とにかく夜はスマホを手放せなくなりました。
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