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父の葬儀


父が亡くなった悲しみに暮れる暇もなく、すぐに葬儀屋さんとの打ち合わせとなりました。


通夜、葬儀を行うまでには本当にたくさんの事を決めなくてはならず、何度も打ち合わせをしました。


「喪主の挨拶」は、母は出来ないと言い、伯父にお願いしていました。しかし、伯父は私の所に来て、「喪主の挨拶は、お父さんの看病を最後までやり遂げた長女であるソラがやるべきだと思う。」


そう話してきました。「私、とても話ができる状態じゃないと思う。」と始めは断りました。


しかし、母が出来ないのなら自分がやるべきじゃないか?これが父との最後。伯父が言うように、毎日父と一緒に過ごしてきました 。しっかりと心を込めて父を送り出してあげたい。


だから「私がやる。」と決めました。しかし、通常は棺に花入れをしてから喪主の挨拶との事。


それはどうしても話ができるとは思えず、挨拶を先にして頂きました。


葬儀当日、私は母と共に朝早くから着物を着せて頂きました。慣れないことに、随分緊張していたのですが、挨拶は思った以上に冷静にしっかりとできていたようです。


「ソラの挨拶をお父さんは近くで見守っていたんだよ。」葬儀の後、伯父や親戚の人達にそう言ってもらえてホッとしたのを覚えています。














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