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「食の風景・お雑煮」

 お正月に因んだ食の風景もそろそろ終わりでしょうか。松の内も開けてからのご紹介となりましたが、元日の朝と云えばお雑煮です。餅、大好物です。年中食しますが、年明けから暫くは家で作ったお餅が食べられるので幸せです。違う季節にも作ればよいのですが、中々そうもいきません。けれど年に一度だから一層美味しくて味わい深いという側面も在るような気がします。餅の形も、地方によって様々なんですね。県外に引っ越して、初めてその事実に気が付きました。わが家は丸餅を作ります。切り餅は市販品の事だと思っていました。どちらにしても、豆入りも、蓬味も兎に角全部好きです。

 お雑煮のお出汁は、年越し蕎麦と同じものです。お出汁を温めて、仕上げに予め洗って適当なサイズに切っておいた小松菜をどんと入れます。小松菜は火傷させる位の気持ちで入れれば、青味良く見た目も綺麗で、その上歯応えも良く、美味しいです。私は以前小松菜の根を興味本位でプランターへ植えた処花が咲いて種の収穫に漕ぎ着けたのですが、此処で一寸欲を出してこの種を蒔いて小松菜でも作ろうかいなと挑戦したところ、あっけなく虫に負けました。ネットをしっかりかけてやらなくては駄目なんですよね。でもタイミングが分かりませんでした。だってですよ、土の中にも居ますよね、虫。まあいいです、微生物とか虫とか居ないとね、人の出来る事って限られていますものね。と云う訳で、小松菜の種は未だありますが、私は農家さんが丹精して下さった美味しくて瑞々しい小松菜をスーパーで買い求めます。一年中食べられるのは農家さんの御蔭です。いつもありがとうございます!!

脱線しました。お雑煮ですね。元日の朝、膳に運んだお雑煮を囲んで頬張れば、新たな一年の始まりを愈々実感します。しみじみと、じんわりと、ああ、幕が明けたなと思います。一年の健康を祈るのも、もしかして自分はこの瞬間かも知れません。生きている実感。

因みに私は七味を掛ける人です。七味はですね、中々味わい深いものでして、作っている会社によって―・・・この辺りで失礼致します。執筆に戻ります。皆さん、今年もしっかり食べて、一年元気に過ごしましょうね。


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