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食の風景・牛ステーキ

 沢山運動したらこれだ。血と肉が必要な時はこれに限る。と元気よく始まった今回の食事は牛ステーキ。

 煙上がるほど熱した鉄のフライパンへ、塩胡椒したステーキ肉をどんと載せる。サーロインでもヒレでも良い。わが家では国産牛かオージービーフが好評である。途端にじゅうじゅう焼け始めて、表に赤い肉汁が浮かべば引っ繰り返す合図だ。火は強めのまま、一気に表面だけ焼く。焼き色が付けば直ぐに止める。中はほんのり赤い、レストランと同じステーキの出来上がりである。肉が薄い場合は焼き色を付ける事より焼き加減を優先させる方が美味しく仕上がる。

 焼いた肉をお皿かバットへ取り上げて、肉汁が残ったフライパンでソースを作る。醤油、酒、味醂。火を点けて肉汁を集めるようにフライパン回しながらソースに火を入れる。ぐつぐつさせて水分飛ばし、好みのタイミングで火を止める。甘めの気分なら味醂より砂糖にするとか、味醂少なめとか、バター入れるとか、ソースは気分で好きに作る。予め炒めておいた玉葱と絡めて肉へかけても美味しい。

 添え野菜は日によって様々。この日は家族のリクエストでフライドポテトと生野菜サラダ。其れに茹でたとうもろこし。

 和食もとっても好きだけれど、がつんと食べる日も必要。沢山体動かした日にこんな食事が出されたら、やっぱり嬉しい。今夜も手を合わせて、全ての命に、繋いでくれた生産者の皆様に、感謝の気持ちで「いただきます」

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