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「食の風景・豚ハツとねぎ炒め」

 走った後、お風呂を済ませてからエプロンつけて、自ら台所へ立つ。散々運動した後なので、そこはかとなく空腹である。一刻も早く食べたいがきちんとした食事を摂りたい。ガス炊飯器で雑穀米入りご飯炊きながら、油塗りつけたフライパンを熱する。スーパーでお肉より安く売られている豚ハツや牛レバー。好物なので見つけると嬉しい。冷凍しておくことも可能だ。

 煙が上って来たらハツを並べる。ジュージュー音だけで箸伸ばしたくなるが、ハツ、レバーはしっかり焼かねばならない。中まで火を入れる。塩胡椒を振っていつもならここで暫し待つ。今日はこの隙にねぎを切りながら入れていく。急いでいるので俎板の上で丁寧に切らない。フライパンの上で包丁握って、ねぎが次々仲間入り。全部入ったら包丁素早く洗う。洗い物溜めると自分が大変だから、隙を見ては洗い物。表面に肉汁が溢れて来る。焼け色が付いてきた合図だ。引っ繰り返して塩胡椒振る。ハツの隙間でねぎも焼けていく。ハツに火が入る頃、まず酒を振り入れる。続いて味醂少々は気分で入れなくてもよい。塩味が良ければそのまま、醤油が良ければ最後に醤油を少々。ごま油振っても相性抜群。蒸気上がるフライパンを回して、ハツの最後の火入れも兼ねている。ねぎもこれで繊維がより解れて食べやすくなる。出来上がったらお皿へ移す。フライパンは兎に角熱いうちにたわしで洗う。洗剤は使わなくていい。コンロの傍に必ず置いておく布巾でさっと拭き上げて、余熱の残るコンロへフライパンを置いておけば、あっという間に乾く。楽だ。

 気分で七味と胡麻を振りかけた。ご飯も炊けたので茶碗へ山盛りにする。炊き立てご飯はご褒美だと思う。作り置き野菜スープと、ほうれん草とブロッコリーを茹でたもの、いつものナッツ盛り、温かい麦茶、オレンジジュース、苺、頂き物の広島のお漬物「安芸紫」で、頂きます。

「あぶね!」

写真撮らなくちゃ「食の風景」書けないや。一口食べたけど撮影。空腹で震える手がかわいそうなので適当な所で妥協して、元々そんなに上手でもないから、拘らずOK出して、改めて、今度こそ安心して、

「頂きます」

 朝ご飯は大切だ。トレーニングの仕上げの目的もあるけれど、一日体動かす上でも絶対欠かせない。今日も食の恵みに感謝である。


お読み頂きありがとうございます。「あなたに届け物語」お楽しみ頂けたなら幸いにございます。