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Katsuhisa Sakita
2023年10月11日 18:10
🍁『紅葉狩』「能」の演目五番目物・二場物・五流作者・観世小次郎信光(1435〜1516)信州戸隠山で平維茂をもてなした美女は、恐ろしい鬼であった。戸隠の山里に自らを「色あせた庭の白菊」に喩えて孤独を託つ貴女が住んでいた。貴女は秋の夕暮れ方に供の女たちを連れて戸隠山の奥へ紅葉狩に出かけていく。谷川の辺りに幕を張って宴席をつくり、四方の梢を眺めやりながら酒宴を始めた。そこへ鹿狩りをして
2023年7月16日 22:16
葵上 あおいのうえ能の曲目「思ひ知らずや世の中の、情けは人のためならず」(あなたはご存知ないのですか。人にかける情けは人のためのものではないのですよ。)光源氏の北の方、葵上が物の怪に憑かれ臥っている。朱雀院の朝臣に呼ばれた照日の巫女が梓弓の呪法をもって物の怪を招き寄せると、上臈姿の六条御息所の生霊が現れ、光源氏の愛を奪われた恨みを吐露し、葵上を責め、連れ去ろうとする。そこで生霊調伏のた