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小学を序文だけ読んでみた


小学とは、中国の宋の時代の学者、
朱子(朱子学の創始者)が、弟子の劉子澄と共に
編集した、儒学の教科書です。

古来は子どもが基礎知識を学ぶ為に、当たり前に
あった学問ですが、今日では見なくなりました。

40年生きてきて、小学という中国古典がある事を初めて知りました😅

序文からたくさんの学びと気づきがありました
ので、紹介します。

いにしえは小学、人を救うるに、灑掃さいそう応対進退の節、親を愛し長を敬し、師を尊び友に親しむをもってす。

現代社会では、いかに利益を出すかということが
主で、学歴や経済、効率の良いシステム等に目が行き

肝心の人間の内面を磨く、自己を修めることが出来ていない。

さまざまな現代病や精神疾患が急激に増えている
のは、まさにここから来ている
といわれています。

灑掃(お掃除のこと)

たかが掃除と思います。ですが、大人でも掃除機すら上手く使えない人がいます。
人に指導するときは、掃除から教えないとですね

四つん這い雑巾がけの効果
掃除の目的は、綺麗にするのはもちろんですが
全身に良い影響があります。

動物は四足歩行ですが、人間は二足歩行です。
すると重力の影響をもろに受けます。

肩凝り、腰痛、内臓の不調は二足歩行の弊害です

小学校やお寺では、這いつくばって雑巾がけを
しますが、ストレス発散や全身を整える意味と
して、やっているわけなのですね❗️


応対(あいさつ)

挨拶とは

『挨』おしせまって『拶』近づく

武道は「礼に始まり礼に終わる」と言います。
試合開始、試合終了には必ずお互いに向き合って礼をします。

挨拶は相手がいて初めて成立します。
脳にはミラーニューロンという
不思議な神経細胞があります。

この働きは、相手の姿を自分の心の鏡に
映し出し、モノマネします。

相手が微笑めばモノマネし
怒ればモノマネします。
泣けばもらい泣きします。

挨拶をすることで、相手と心を通じ合わせるわけ
ですね。


外交での応対の重要性

百田尚樹氏の「日本国記」を読んだ時に
日本人の素晴らしさを感じましたが
外交が下手というものがありました。

神話の時代から、日本人は争いを好まず
島国で「和」の精神を保っていました。


対して中国は、他国からの侵略に晒され続けて
窮地から、応対の駆け引きを学んでいました。

応対を極めることで、駆け引きも極められると
いう事ですね❗️

進退

いかに進み、いかに退くか

進退について仕事上、経験したことがあります。

・採用面接に私服で来る。
・面接の時に目も合わせず、質問もない。
・職場に入ってまず挨拶しない。


・急に連絡が途絶え、音信不通で辞めていく。
・明らかに変な理由で辞める
・2、3日で「ムリです」と言って辞める。
・悲劇のヒロインと勘違いして去っていく。

人としての進み方、退き方で、人柄がわかります

私のような無学の人ならまだしも、政治家の
先生はどうなのでしょうね❓

お掃除、挨拶、進退というものが、いかに大切か
小学のほんの一文で分かりました。

皆、修身、斉家せいか、治国、平天下の本たる所以ゆえんにして、しこうして必ず其れをして講じて、を幼稚の時に習わしめ、その習、知と与に長じ、、心にともに成って而して扞格勝かんかくたえざるのうれい無からんことを欲すなり。

灑掃、応対、進退、また
親を愛し、長を敬し、師を尊び、友達と親しくする事が
家庭を治め、国を治め、世の中を平和にする
事に繋がる

そういう事を幼少から習っていると、無意識に
行動に現れる。直感的になってくるという事です。


最後に

「三つ子の魂百まで」という諺もある通り
幼少の教育は大人になっても影響しますね。

我が子もそうですが、自分自身の戒めとして
いい学びとなりました。







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