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アサーションを学ぶ意義

 自分がソーシャルワークを学んでいる武蔵野大学通信教育部でアサーションに関するシンポジウムが開かれました(2024年2月23日)。シンポジウムでは日本におけるアサーションの第一人者である平木典子先生の講演と対談が行われました。
 今回のnoteでは、振り返りの良い機会なのでアサーションを学ぶ意義について考えてみます。アサーションの概要については、2023年10月16日に投稿した記事を参考にしてください。

 アサーションとは自分も他人も尊重にするコミュケーションの方法です。アサーションではコミュニケーションにおいて人間は3つのタイプ(①非主張的、②攻撃的、③アサーティブ)の自己表現があるとしています。

☆彡 アサーションの3つのタイプ ☆彡

①非主張的タイプ
☆特徴☆
・自己肯定感が低い。相手の気持ちを尊重する。
・自分の主張や考えが十分にわからない。
・立場(地位、役割などの上下関係)を重視して、消極的となる。
☆結果☆
 自分を表現できない苛立ち、不快感が増し、相手を憎んで怒りが爆発したり、逆に自分を責めて苦しむ場合がある。

②攻撃的タイプ
☆特徴☆

・自分の主張を押し通し、相手の主張を十分に聞かない。
・自分の主張や考えが正しいと考える。
・立場(地位、役割などの上下関係)を利用して、相手を動かそうとする。
☆結果☆
 自分の思い通りとなり一時的に満足するが、後味が悪く後悔することや相手の関係が悪くなり孤立して苦しむ場合がある。

③アサーティブなタイプ

☆特徴☆
・相手を受け入れることができる。(聴き手に徹して共感できる)
・自分の思い伝えることができる。(自己理解ができる)
・自分も相手も尊重することができる。(自己受容と他者受容)
☆結果☆
 自己受容、他者受容、共感には、初めは自分自身の中で葛藤があるかもしれないが、相手と良い関係性を持つことができる。

 自己表現の3つのタイプの、どれが良い、悪いというのではなく、アサーティブな自己表現は、結果的に相手との関係性が上手くいき、ストレスが少なく、楽に生きられ、お互いに幸福感を感じることができるように思います。

☆彡アサーションとモノの見方や考え方☆彡

 人は皆んな異なり、様々な環境の中で生きています。当然、モノの見方や考え方が違ってきます。考えが違うのは当たり前で、正しい・間違いでなく、まずは違いを受け入れることが必要です。
 アサーションでは、多様性を尊重し、自分も相手も尊重するコミュニケーションと言われています。人は関係の中で生きています。相手を尊重することはスムーズな人間関係につながります。そして、スムーズな人間関係は幸福感につながります。

 アサーティブなコミュニケーションを心掛けることで、不安、緊張、ストレスが減り、自分自身を大切に、前向きな生活できるようになるに感じています。
 このnoteでも、これからも具体的なアサーションの考え方を紹介できればと思っています。


 昨年4月から始めた武蔵野大学での今年度の学びが一段落したので、自分へのご褒美にスキーと温泉を楽しむ旅に出かけました。幸いにして晴天の蔵王温泉を楽しむことができました。暖冬の影響で蔵王名物のスノーモンスターは元気なさそうでした。(この3日後に今年のスノーモンスターは消滅してしまったようです)


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