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話すこと、聴くこと

 メンタルサポートアカデミー(ミック研究所)のカウンセラー養成講座(2024年8月)に参加しました。その中から、「話すこと」と「聞くこと」ついて紹介します。

 カウンセリングは、言語的コミュニケーション、非言語的コミュニケーションを通して、行動変容に繋がるヒントを探す人間関係といえるかもしれません。
 コミュニケーションは、意識しないと、伝わらない、誤解されてしまう運命にありますが、自分から意識して良いコミュニケーションを取ることで、相手とのより良い関係が生まれます。コミュニケーションにおける「話すこ と」「聞くこと」を考えてみます。

話すこと

①自分のフィルター
 人は話す際に、自分のフィルターを通して言語化、非言語的な会話をしています。自分のフィルターとは、自分の性格、価値観、考え方、経験、トラウマ、感情などです。
②話すことは難しい
 自分が思っていることを言葉にすることは難しい。上手く伝えられずに後から落ち込むことは誰もが経験することかと思います。
③話すことは緊張する
 相手にどう思われるかを考えすぎるとき、相手に配慮しすぎるとき、話しにくいこと(悩みなど)を話すときは、誰でも緊張します。
④話すことは考えを整理すること
 話すことで考えが整理されて、理解が進むことや心が落ち着くことがあります。
⑤話すことは人間の基本的欲求であり、話すことで癒されます。

聴くこと

①自分のフィルター
 話しを聴く際は、自分のフィルターを通して話を理解していることを意識することが大切です。
②話すことは本能で、聴くことは学習
 学習することで聴くスキルが身につきコミュニケーションがスムーズになります。話すことは易く、聴くことは困難といえるかもしれません。
③聴く技術を学ぶ
 ・親しみある雰囲気でアイコンタクトを大切に聴きましょう
 ・かかわり行動(聴く姿勢や態度)にも注意しましょう
 ・「うなずき」、「あいづち」を少しオーバー気味にしましょう
 ・感情を表す言葉に注目して、リピート(繰り返し)をしましょう
 ・最後まで話を聞きましょう(聴き手が主導権を奪わない)
 ・話の”間”や”沈黙”も大切にしましょう
④評価的態度、解釈的態度、診断探求的態度、支持的態度、理解的態度
 聴く態度について、自分の態度のくせを理解して、自分の態度を俯瞰してみることが大切
⑤共感的理解で相手の感じたことをそのまま受け止めましょう 

話すこと、聴くことの大切さ

 人は関係の中で生きています。「話すこと」で心に溜まっていたものが排出され、肩の荷が下りて、スッキリ感が得られる。「聴くこと」で相手を理解することができ、双方向のコミュニケーションに繋がります。双方向のコミュニケーションでお互いに満足感や協調を感じることができれば、それはウェルビーイングな生き方に繋がるように思います。

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