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ご縁のある方のメンターでありたい!

前回は私の個人事業「そらえ」のはじまりについての物語でした。
今回は私がなぜ「メンター」という仕事をしているのかについてお伝えしたいと思います。



告白と応援

2020年4月6日、私は東京地方裁判所へ会社の破産申告と自身の破産申告をした。
するとすぐに想定外の出来事が起こった。
翌日早朝にYahooニュースで「東京で6番目のコロナ倒産~」と報じられてしまったのだ。
周囲の誰にも知らせていなかったせいで、近しい友人達に私の安否確認が来ていることを知った。
そのため勇気を振り絞り、事の顛末と迷惑をかけた方へお詫びをFacebookに投稿した。


倒産・破産の翌日にFacebookに投稿した文章

全国・海外の友人達から、700を超えるスタンプと400を超える励ましのコメントを頂いた。
これを見て、「ああ、私はこんなにも多くの方に心配をかけ、また多くの励ましを頂いている。」と、涙が止まらなかった。
コメントの内容は概ね、「齋藤なら大丈夫だ。健康に気をつけて、再起して下さい。」と、こんな内容だった。
私は、「まずは会社と自身の整理を終え、そしてゼロから頑張ろう!」と心に誓った。


自己否定の日々と虚無感

4月10日に裁判所より破産手続開始決定がなされ、私は事業整理業務を3ヶ月間とにかく必死で頑張った。
迷惑をかけた取引先に片っ端から電話で謝罪をし、在庫品を少しでも高く少しでも多く買ってもらう交渉をした。
そしてなるべくコストをかけずにと、自分と妻と2人きりで朝から晩まで交渉と梱包と出荷作業に明け暮れた。
そうやって会社と自身の資産をすべて売却し、破産財団(債権者の方へ弁済するお金)を作り、最後にきれいに清掃をして、私が出来得る会社の整理は終わった。
そして7月の初旬には、最後になった所有マンションの売却を終え、新たに借りたマンションに引っ越しをし、これで自分が出来得るはもう完全に無くなってしまった。

全てを終えた後に私に残ったのは、どうしようもない虚無感だった。
働きに出ないといけないのに、身体が動かない。
本当は、すぐにでも働いて生活費を稼がなければいけない。
なぜなら手元に残ったのは生活に必要な最低限の生活用品で、そして破産申込と同時に弁護士から渡された99万円の現金は、これまでの生活費と賃貸マンション契約、健康保険などで既に底をついていたからだ。

◯◯しなきゃいけない。。。
でもできない。身体を心を動かす事ができない。
本当は、会社の整理終えたら昔のように元気に動いているはずだった。
しかし、何もできない自分がいる。本当に情けない。
Facebookを見るとコロナ大変な中を友人達はみな頑張っている。
なのに、私は何もできない。。。
沢山の方から頂いた言葉、

「齋藤なら大丈夫だ。健康に気をつけて、再起して下さい。」

これが大きなプレッシャーとなり、私は深い海の底に沈んでいった。


沢山の方の励ましの言葉がプレッシャーとなり自身は深い海の底に沈んでいった

大好きだった自分、前向きに一生懸命にがんばっている自分、夢を追いかけていた自分。どこに行ったんだ自分?
こんなはずじゃなかっただろ?何かしなきゃ?
でも、何をしたらいいかわからない。
働いて稼いで家族を養わなきゃ?でも身体が動かない。
こんな自分は自分じゃない。こんな自分は大嫌いだ。
違う!違う!嫌だ!嫌だ!
いっそ死んでしまった方が楽になるかも?何度思ったことだろう?

やがて、この自問自答から逃げるように、何も考えなくなった。
朝から晩までずっと家に籠る日々。ただ飯を食って寝るだけの日々。
「そらえ」開業の直前までこんな状態だった。


ご縁から仕事を得る

実は私が会社倒産・自己破産を決心するにあたって、私より先に同様の経験をした友人・メンターがいた。
その彼なしに私は会社倒産・自己破産の決心がつかなかっただろう。
彼にはたまに会って私の状況を報告し時に相談にのって頂き、今でも私のメンターである。

そんな彼の紹介で2020年12月から、島根県に滞在して働く機会を得る事ができた。
それが家に籠もり何もできなかった自分を救ってくれ、今につながる新しい生活の基盤を作ってくれた。
4ヶ月の島根県での仕事を終えて東京に戻ってきてからも、そのお仕事に関わる人達をリモートでマネジメントをするお仕事に繋がり、その後はそのお仕事を頂いた会社で1年間サラリーマンとして働かせて頂いた。

そして現在も沢山の方のご縁でお仕事を頂き、現在こうして生きる事ができている。
沢山の方の言葉が時には私のプレッシャーになり、何もできない状態にもなったが、こうして今生かされているのも、沢山の方のご縁であり支援があっての事で、とても沢山の友人の方々に今は感謝の気持でいっぱいだ。


支援者・メンターでありたい!

イケイケだった経営者としての経験、まさかの事態での会社倒産・自己破産の経験、心を病みうつ状態になった経験、そこから沢山の方のご縁により仕事を得て復帰した経験。その後の紆余曲折の経験。
このような私の全ての経験を、私に繋がるご縁のある方たちにお伝えし、そして私も沢山のご縁で繋がる方たちに、少しでも貢献をしたい!
そんな訳で、私は私に繋がる沢山の方たちの支援者・メンターでありたいと、今、強くそう願っている。




最後に

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
ここでは、私の想いや活動などを書いていきたいと思います。
シリーズをマガジンにしました。「スキ」して応援よろしくお願いします。

そらえ 齋藤靖之に興味を持ってくださった方は下記を御覧ください。
また、お問い合わせはお気軽にメールにてお願い申し上げます。

#そらえ


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