5月は端午の節句 鯉のぼり 豆ごはん
施設の鯉のぼり
5月鯉のぼりを施設では指導員の先生が、朝に晩に大変そうに上げ下ろしする姿を思い出す。
大きな鯉のぼりをつるす作業はロープで意外と力がいる。
私は指導員の先生が大変そうに上げ下ろしする姿を見ながら、自分たちが大切にされているのだと感じていた。先生たちは私たちの為に頑張ってくれているのだと子供心に伝わったのだろう。
夕方下ろした鯉のぼりをかるくたたんで、
翌日雨風が強く降らなければまた翌朝つるすのだ。
私はいつも雨なんて降らないで欲しいと願っていたのを思い出した。
指導員の先生が苦心して上げて下さる鯉のぼりが好きだった。
柏餅の葉っぱは食べられる?
鯉のぼりと5月人形と柏餅がセットの定番。ちまきかもしれませんね。
子供の健やかな成長を願う気持ちがこもる。
柏餅も好きだが、私はひな祭りの桜餅の方がもっと好きだ。
私の息子は柏餅の葉っぱは食べられると、ずーと勘違いしていた。
食べられるのは桜餅の葉っぱではないのか。と教えてやった。
お茶菓子は柏餅
柏餅と言えば子供の頃茶道部だった私は早朝あわてて、お茶菓子を買いに行った記憶がある。その日朝7時前お店が開くのを待って柏餅を買った。
お茶菓子は当番が代表で何か用意する事になっていたが、その日朝思い出したのだ。朝になって思い出すのは今もよくあるが、とても眠かった。
早朝お店の人もこころなしか迷惑そうに、私に柏餅を包んで渡してくれたのを今も覚えている。
豆ごはん
豆ごはんの豆が、広島ではぶんどうと呼ばれている事を会社の先輩から教わった。
豆ごはんの思い出
今の時分もう1つ懐かしく思い出すのは豆ごはんの記憶である。
施設の食事で出される豆ごはんは大好きだった。
少々の塩気がある白いご飯に、しわが少しよった青緑の豆が美味しい。
唐揚げや揚げ物と一緒に食べるのも美味しい。
(栗ご飯も唐揚げに良くあいます。)
施設で豆ごはんの時は多く食べられなかった。
大人になって沢山豆ごはんを食べたいと思っていた。
もう25年前だが会社の先輩が、豆ごはんの豆がぶんどうである事と
「豆ごはんの炊ける匂いが大好きよ。あなたも炊いてみんさいや。」
と笑顔で教えてくれた記憶が思い出される。
大人になって自分で豆ごはんを作る時に豆ごはんの楽しみ方が二通りあるのを知った。
1.豆ごはんを食べる楽しみ。
2.豆ごはんが炊きあがる時の香り。である。
今年初の豆ごはんと唐揚げを作った。
早朝豆ごはんが炊ける良い香りが部屋を満たしてくれた。
散歩をさぼり、朝寝坊していると、豆ごはんの炊きあがるあの素晴らしい香りが私を幸せに包んでくれた。
思わずまだ寝ている家族にこの香りを伝えたかったがやめた。今朝はこの幸せな香りを独り占めしてやる事にしておこう。
根気がいる作業だが一つ、一つさやから豆をむきながら、
美味しく食べてくれる家族の顔を思い出してにんまりしてしまう。
そんな自分も我ながら好きである。
私にとって美味しい料理を作る事は、生きている今の幸せを、
実感出来るかけがえない大切な時間である。
障がいを持っていてもね、お腹はすくのです。
どんなに悲しい時も辛い時でも。ちょっと頑張って、ご飯を食べてみよう。
それから考えても遅くないのだから。
私は今年も豆ごはんから、元気と幸せをもらえた。
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