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帰省

先日、約2年半ぶりに実家に帰省をしました。

親や家族との関係性に何かしら問題をお持ちの方なら、帰省に心がざわつくこと、分かち合えるのではないかなと思います。

一緒に暮らす彼と会ってもらうこと、コロナのことがあって、両親と会えるときに会っておきたいという気持ちでの帰省でした。

私は一人っ子。
両親との3人家族です。

決めたはいいものの、帰省の日が近づくと不安になる。
母のこと、父のこと。
自分がどういたらいいか、ネガティブなイメージや漠然とした不安。

親元を離れた18才のときから、帰省の度に上がってくるものです。

帰りたい、けど帰りたくない。
帰りたくない、けど帰りたい。
帰らなきゃいけない?
帰りたくない。
・・・

私は、心の学びをしているのですが、それで言うとこれは、子どもの意識の葛藤かと思います。

防衛反応の磁場で起こっている、今ここにいない状態です。
この状態が真実だと信じてはいけないところ。

この下には、必ずこどもの頃の傷(誤解)があります。

傷は誰かによってつけられるものではない。

幼い意識で、本来の自分を、自分で自分から切り離すことによって生まれるものと言われます。

帰省だけにかかわらず、「現実化が近づくと怖くなる、逃げたくなる」これは私のパターンのひとつでもあります。

反応が強くでることほど、本当は望んでいること、行きたい方向、だそうです。

今回、初めてと言っていいかもしれない。
私は、この心の学びを続けてきた手応えを、しみじみと感じる場面がありました。

以前にはありえなかった光景に気がづいたとき。
それは、家族三人で居間にくつろいでいる場面です。

(彼は一足先に帰って、私たちは数日を3人で過ごしました)

私は、あんなに毛嫌いしていた父のとなりにいて、くつろいでいました。

それに気づいたとき、一瞬、時がとまるようでした。

こんな日がくるなんて。

30年近く、本当に、あり得ないことでした。

私は、内側にいつづけ、いま何を感じているか、身体の感覚に意識を向け続けることを意識していました。

父も、母も、ありのままの姿で、そこにいました。
そして、父のエッセンス、母のエッセンスを感じて。
愛を感じていました。

帰省の間に思ったのは、私は何十年も幻想のなかにいたのだということでした。

私は悪くない。
子供の意識の私劇場で、私が見たいように、設定したいように、父と母を作り上げていた。

本当の父も、本当の母も受け入れられず、私の理想の、完璧な親像を求め、矯正しようとし、そうならない両親を軽蔑し、思い通りにならないことを、こどもの被害者意識で両親のせいにしていました。

虐待みたい。。と思いました。
その人をその人じゃなくすることをしてきた。
人の尊厳に関わること。
本当にひどいことをしてきたのだと思いました。

大人になっても、こどもの意識のまま止まっていた場所。
私は、眠り続けていたのだと思います。

ただ、当時の真実は、こどもの頃には、わかるはずありません。

親も完璧でないこと。
どうしようもなかったこと。
親にも傷があること。
親も苦しんでいたこと。
親も知らないこと。
親がその時その時、精いっぱいの最善を尽くしていたこと。

小さな頭で、小さな心と体で、こどもは精一杯考えて、愛を求めて、誤解してしまう。

本当のその人を見る、知る、認める。
そういう概念も知ることなく。
バウンダリーもぐちゃぐちゃで。

私はまだまだたくさんのことを知らないし、世界を誤解している。

ゆっくり、自分を育てていきたいと、改めて思います。

🌱


そして、同じような経験を持つ方がいらっしゃるとしたら
多くの大人の方が、救われるといいなと思います。
かつて子どもだったすべての大人が。

反応は消えない。
でも、向かいたいのはどこだろう?

傷ついて、誤解して、小さくなっている、小さな自分のために。

子どもの意識に閉じ込められている大人が、自らの手で、自らの愛を使って、自分自身の解放をはじめるとき。
内側への旅をはじめるとき。
真の自立へ向かうとき。

そのこどもたちも、親たちも、自由になっていくのではないかと思います。

ハチドリのひとしずくのように
ゆっくり、でも確実に、心は癒され成長し、見ている世界が、変わっていくのです。


「どんな真実であろうと、真実は優しい。真実は愛。」

以前の職場で教えてもらったことです。

自己認識、自分の真実を知っていくことは、怖くもあり、抵抗も、深い後悔もあるけれど。

そこは静かな愛の場所。
優しい手に触れて、すべてがひもとかれ、ゆるされる。

そう思います。


クリスマスイブ、あらゆるいのちに想いを寄せて。



私がしている心の学びはこちらです。
一般社団法人 HITキャラクトロジー®心理学協会

ご興味あるかたは、ぜひご覧ください。






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